[Financial Express]ロンドン、5月25日(ロイター):アジアの液化天然ガス(LNG)スポット価格は、需要の回復、マレーシアの生産低迷、エジプトが年内いっぱいの大量確保を目指していることから、3週連続で上昇し、2週間ぶりの高値となった。
業界筋の推計によると、北東アジア向け7月配送のLNG平均価格は100万英熱量単位(ッムブツ)あたり12.40ドルとなり、先週の11.75ドル/ッムブツから上昇した。
データ・インテリジェンス企業ICISの上級LNGアナリスト、アレックス・フローリー氏は「市場は今月初めの安値以来上昇傾向にあるが、全体としては2月中旬の高値からは依然大きく下がっている」と述べた。
フローリー氏は、この値上がりの要因として、バングラデシュや台湾を含むアジアの輸入業者からの購入意欲と、エジプトが今年残りの期間に大量の原油を確保しようとしているとの報道を挙げた。
データ分析会社クプラーのLNGインサイト責任者、ローラ・ペイジ氏は、アジア市場はオーストラリアとマレーシアのLNG供給停止を引き続き監視していると述べた。
ペイジ氏は、オーストラリアのノースウェストシェルフ工場は5月16日から22日までLNG輸出を停止し、一方でマレーシアのビントゥル複合施設からの輸出は急激に減少していると述べた。
「減少の一部は計画的なメンテナンスによるものだが、減少の深刻さから、容量に影響する予期せぬ問題もある可能性が示唆される」と彼女は述べた。
アーガスのLNG価格担当責任者、マーティン・シニア氏は、マレーシアのビントゥルの週当たりのLNG積み込み量が13年ぶりの低水準に落ち込み、生産が回復するのを待って施設沖合に停泊している船舶の数が増えていると語った。
同氏は、北東アジアと南ヨーロッパの一部地域では猛暑が予想されており、初夏の冷房需要が高まる可能性があると付け加えた。
欧州では、ノルウェーのメンテナンスと、それほど進展が見られないウクライナ和平交渉に対する懸念を背景に、オランダのTTFハブでのガス価格が今週上昇した。
Bangladesh News/Financial Express 20250526
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/spot-lng-prices-rise-amid-renewed-demand-1748199341/?date=26-05-2025
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