[Financial Express]北京/シンガポール、6月15日(ロイター): ロンドンで合意された米中貿易協議の新たな休戦では、国家安全保障に関わる輸出規制の重要分野が未解決のまま残されており、この未解決の対立がより包括的な合意を脅かすと、協議の詳細な結果について説明を受けた2人の関係者がロイター通信に語った。
関係者によると、中国政府は、米軍のサプライヤーが戦闘機やミサイルシステムに必要とする一部の特殊希土類磁石の輸出許可を約束していない。米国は、高度な人工知能(AI)チップが軍事用途にも使用されることを懸念し、中国によるこれらのチップの購入に対する輸出規制を維持している。
先週ロンドンで行われた協議において、中国側の交渉担当者は、軍事用希土類磁石の輸出規制解除の進展と、米国による長年にわたる最先端AIチップの対中輸出規制を結びつけているように見えた。これは、オピオイド密売、関税率、中国の貿易黒字をめぐって始まった貿易交渉に新たな展開をもたらし、その後、焦点は輸出規制へと移行した。
さらに、米当局者は、先月ジュネーブで合意した8月10日の期限を過ぎても、中国に対する既存の関税を90日間延長することを検討していることを示唆したと両情報筋は語り、それまでに世界最大の2つの経済大国間でより恒久的な貿易協定が締結される可能性は低いことを示唆した。
ロンドンでの協議についてロイター通信に話した2人は、双方とも情報開示を厳しく制限しているため、匿名を条件に応じた。ホワイトハウス、国務省、商務省はコメント要請に直ちに回答しなかった。中国の外務省と商務省もファックスでのコメント要請には応じなかった。
ドナルド・トランプ大統領は水曜日、米国と中国の交渉担当者らがロンドンで握手して合意に至ったことは「素晴らしい合意」だと述べ、「われわれは必要なものは全て持っており、これでうまくいくだろう。相手側もそうなることを期待する」と付け加えた。
また、スコット・ベセント米財務長官は、中国へのAIチップの輸出規制を緩和する代わりに希土類元素へのアクセスを得るという「見返り」はないと述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20250616
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/us-china-trade-truce-leaves-military-use-rare-earth-issue-unresolved-1750008235/?date=16-06-2025
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