エルドアン大統領が戦争を壊滅的と見なす中、EUは「自制」を促す

エルドアン大統領が戦争を壊滅的と見なす中、EUは「自制」を促す
[Financial Express]ブリュッセル、ベルギー、6月15日(AFP): 欧州連合(EU)は15日、イランとイスラエルの紛争の激化に「深い懸念」を表明し、放射性物質の漏洩などの危険を避けるため自制を求めた。

イスラエルは前日にイランの核施設および軍事施設への致命的な攻撃を開始し、イランの反撃を誘発した後、土曜日にイランの防空能力を標的とした声明を出した。

声明は「すべての関係国に対し、国際法を遵守し、自制し、放射性物質の放出など深刻な結果につながる可能性のあるさらなる措置を控える」よう求めた。

同声明は欧州連合(EU)のカヤ・カラス外務政策責任者の事務所から発表されたもので、「イスラエルによるイランへの攻撃とイランの対応を受けて中東情勢が不安定化する恐れのある危険な状況の激化に深い懸念」を表明した。

声明は「すべての関係国に対し、国際法を遵守し、自制し、放射性物質の放出など深刻な結果につながる可能性のあるさらなる措置を控える」よう求めた。

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は土曜日、地域の指導者らとの一連の電話会談で、難民危機を引き起こす可能性のあるイスラエルとイラン間の「壊滅的な戦争」に対して警告したと大統領府が発表した。

トルコ大統領府の声明によると、エルドアン大統領はイランのマソウド・ペゼシュキアン大統領に対し、イスラエルは「地域全体を火の中に引きずり込もうとしている」と語った。

エルドアン大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対し、「われわれの地域は新たな危機を許容できない。壊滅的な戦争は、この地域のすべての国に向けて不法移民の波を生み出す可能性がある」と述べた。

トルコは既に、内戦から逃れてきた数百万人のシリア人や、独裁政権からの生計を求めるイラン人を受け入れている。こうした流入はトルコ国内で政治的緊張を生み出している。

エルドアン大統領はサウジアラビアの王子に対し、イスラエルを「阻止する」必要があると語り、イスラエルを「地域の安定と安全に対する主な脅威」と呼んだと、大統領府の声明で明らかにした。

同氏は、イランの核計画の問題は「交渉を通じてのみ解決できる」と付け加えた。

「国際社会がパレスチナの占領と虐殺に目をつぶってきたことが、イスラエルをこのレベルの法の無視と侵略へと導いた」とエルドアン大統領は語ったと伝えられている。

エルドアン大統領はヨルダンのアブドラ2世国王やエジプトのアブデルファッターフ・エルシーシ大統領とも会談した。

パキスタンのシャリフ首相はX(旧ツイッター)に、エルドアン大統領とも会談し、「イスラエルによるイランへの挑発のない攻撃」は「国際法の明白な違反であり、地域の平和に対する脅威である」と両氏が合意したと投稿した。

英国のスターマー首相は土曜日、イランとイスラエルの紛争が激化する中、英国は中東に戦闘機などの「資産」を派遣していると述べた。

「我々はジェット機を含む資産をこの地域に移動させている。これは緊急事態の支援のためだ」とスターマー氏はG7協議のためカナダに向かう同乗機内で記者団に語った。


Bangladesh News/Financial Express 20250616
https://today.thefinancialexpress.com.bd/first-page/eu-urges-restraint-as-erdogan-sees-war-devastating-1750010950/?date=16-06-2025