[The Daily Star]イスラエルによるイランの核施設への攻撃により、アジアのLNG市場における懸念が高まっており、地域の緊張が高まる中で、貿易会社、輸入業者、政府が供給リスクを検討していると、S傘下のプラッツの情報筋が語った。「先制攻撃」とされるこの空爆は、アジア諸国で発電用のガス消費がピークを迎える夏シーズンの始まりのちょうどその時に行われた。
コモディティ・インサイツの主席アナリスト、エリック・イェップ氏は、アジアは中東からのLNG輸出に大きく依存しており、同地域の出荷量の約88%を占めていると述べた。
「輸入業者は、供給ルートが影響を受けた場合に備えて、サプライヤーやポートフォリオプレーヤーと協議して緊急時対応計画を検討している」とイェップ氏はSに語った。直ちに供給に支障は出ていないものの、業界関係者は、緊張の高まりが続けばホルムズ海峡などの主要な輸送拠点に影響が及ぶ可能性があると警告している。報告書によると、ホルムズ海峡は1日あたり約110億立方フィートのLNGと約2,000万バレルの海上原油を扱っており、地域のエネルギー供給にとって極めて重要となっている。
イスラエルの攻撃を受けて、アジアのスポットLNG価格は急騰した。プラッツは、北東アジア向けLNGのベンチマークとなる7月日韓マーカー(JKM)を6月13日に1ッムブツあたり13.44ドルと評価し、前日比5.38%上昇した。
海運会社も予防措置を講じている。日本の商船三井はペルシャ湾に航行する船舶に対し安全警報を発令し、傭船の募集を停止している。
「本日は新たなオファーはない」と、あるチャーター担当幹部はリスクの高まりを理由に語った。
韓国のエネルギー省はLNG輸入業者らと緊急会議を開き、混乱を最小限に抑えるために行動する用意があると述べた。
現在、LNG輸入の3分の1をカタールから調達している中国は、米国からのLNG輸入の継続的な停止により、特に脆弱である。
Bangladesh News/The Daily Star 20250616
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/israels-strike-iran-sparks-lng-supply-concerns-asia-report-3917786
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