世界的な不確実性が主要中央銀行を窮地に追い込む

[Financial Express]ロンドン、6月19日(ロイター):各国中央銀行は経済成長とインフレをめぐる不確実性の高まりに苦慮しており、特に利下げサイクルの終盤に差し掛かり政策を調整しようとしている中央銀行にとって意思決定を複雑化させている。

それは投資家にとっても厳しい状況となっている。ノルウェー中央銀行は木曜日に利下げを実施し、市場に衝撃を与えた。米連邦準備制度理事会(FRB)でさえ、政策見通しにあまり重きを置かないよう警告している。

スイス国立銀行は木曜日、インフレ率の低下、スイスフラン高、そして予測不可能な米国の貿易政策による経済的不確実性に対応して政策金利を0%に引き下げたと発表した。

大きな疑問は、次回金利をマイナス領域に引き下げるかどうかだ。スイス中銀はあらゆる選択肢を検討しているが、マルティン・シュレーゲル総裁は、金利がゼロになったことで、さらなる利下げのハードルは高まったと述べている。

カナダ銀行は6月初めに政策金利を2.75%に据え置き、関税により経済が弱体化した場合は追加利下げが必要になる可能性があると述べた。

カナダ銀行は、9ヶ月間で225ベーシスポイントの利下げを行った積極的な利下げサイクルの後、今回の利下げ休止は2回連続となる。市場は年末までにさらに25ベーシスポイントの利下げが行われると予想している。

スウェーデン中央銀行は水曜日、政策金利を2.25%から2%に引き下げ、物価圧力が弱いことから、低迷する経済成長を押し上げるため年末までにさらに金融緩和を行う可能性があると述べた。

リクスバンクは2024年5月以来200ベーシスポイントの利下げを行っており、最も積極的な中央銀行の一つとなっている。

市場では、ニュージーランド準備銀行が中国依存型経済を守るため5月に政策金利を25ベーシスポイント引き下げて3.25%にした後、7月9日も政策金利を据え置くと予想されている。

RBNZはまた、世界貿易の不確実性により今後の動向が不透明になっていると警告した。市場では、今サイクルで既に実施されている225ブプスの利下げに加え、年内にさらに25ブプスの利下げが行われると見込まれている。


Bangladesh News/Financial Express 20250620
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/global-uncertainty-puts-big-central-banks-in-a-tight-spot-1750355843/?date=20-06-2025