ドル上昇

ドル上昇
[The Daily Star]投資家らが米国のイラン核施設攻撃に対するイランの反応を予想したことから、米ドルは月曜日に上昇し、円は6週間ぶりの安値となった。ただし、一部のアナリストは、為替の反応は比較的控えめだったと指摘した。

イラン政府は月曜日、米国の核施設攻撃により自国軍の正当な攻撃目標の範囲が拡大したと述べ、イスラエルのイランに対する軍事作戦に加わったドナルド・トランプ米大統領を「ギャンブラー」と呼んだ。

INGの為替ストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、為替市場の反応が鈍いのは、ドルのロングポジションに対する需要が構造的に不足していることが一因だと述べた。

同氏は「市場はドル買いポジションを取るために通常必要とされる以上のものを必要としている」と語った。

「同時に、市場は依然として、この地域での本格的な紛争を織り込むつもりはない。」

大きな動きは石油市場で見られ、原油価格は5カ月ぶりの高値を付けた後、この日は下落して取引された。

ドルは円に対して1.3%上昇し、終値147.7と5月15日以来の高値をつけた。

バンク・オブ・アメリカのストラテジストらは、原油価格が高止まりすればドル/円は上昇する可能性があると述べ、日本は原油のほぼ全量を輸入しており、その90%以上が中東から輸入されている一方、米国はエネルギー自給自足がほぼ達成されていると指摘した。

ユーロは0.5%下落して1.147ドルとなったが、ユーロ圏の速報PMIが同地域の経済が6月に2カ月連続で横ばいとなったことを示したことを受けて、ほぼ動揺はなかった。

英国の速報PMIは若干改善したが、ポンドの動向には影響せず、ポンドは対ドルで0.46%安の1.3389ドルで取引を終えた。

オーストラリア・コモンウェルス銀行の通貨ストラテジスト、キャロル・コン氏は、市場はイランの対応を見守っており、紛争による経済への悪影響よりもインフレへの好影響を懸念していると述べた。

「通貨市場は、イラン、イスラエル、そして米国政府の発言や行動に翻弄されるだろう」とコン氏は述べた。「もし紛争が激化すれば、安全資産通貨がさらに上昇するリスクは明らかに高まっている」


Bangladesh News/The Daily Star 20250624
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/dollar-advances-3924061