米国の関税不確実性で原油価格が軟化

[Financial Express]ロンドン、7月3日(ロイター): 米国の関税復活の可能性で、主要産油国による供給増加が見込まれる中、需要懸念が高まり、原油価格は3日に小幅下落した。

ブレント原油先物は、12時17分(GMT)時点で21セント(0.3%)下落し、1バレル68.90ドルとなった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は15セント(0.2%)下落し、67.30ドルとなった。

イランが国連の核監視機関との協力を停止したことで、両契約は水曜日に1週間ぶりの高値を付け、同国の核計画をめぐる争いが再び武力紛争に発展する恐れがあるとの懸念が高まった。

米国とベトナムの間の予備的な貿易協定も価格を押し上げた。

しかし、関税をめぐる不確実性は依然として大きく、米国の関税引き上げの90日間の一時停止は7月9日に終了する。欧州連合(EU)や日本を含むいくつかの主要貿易相手国は、まだ貿易協定を締結していない。

一方、石油輸出国機構(OPEC)の石油生産国グループは今週末の政策会合で、生産量を1日当たり41万1000バレル増やすことに合意すると予想されている。

民間調査によると、世界最大の石油輸入国である中国のサービス業の6月の伸びは、需要の弱まりと新規輸出受注の減少により、9カ月ぶりの低水準にとどまったことが、ネガティブな感情に拍車をかけている。

米国の原油在庫が予想外に増加したことで、世界最大の原油消費国における需要への懸念も浮き彫りになった。

米エネルギー情報局(EIA)は水曜日、先週の国内原油在庫が380万バレル増加し、4億1900万バレルとなったと発表した。ロイター調査のアナリスト予想は180万バレルの減少だった。

アナリストらによると、市場は木曜日の米月次雇用統計に注目しており、この統計は今年後半の連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの深さと時期に関する予想を形作る可能性が高いという。

金利の低下は経済活動を刺激し、石油需要を押し上げる可能性がある。


Bangladesh News/Financial Express 20250704
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/oil-softens-on-us-tariff-uncertainty-1751566897/?date=04-07-2025