サウジアラムコ、数十億ドルの資金調達のため5つの発電所の売却を検討

[Financial Express]ドバイ、7月5日(ロイター):サウジアラビアの石油大手アラムコは、最大5カ所のガス火力発電所の売却を検討していると、事情に詳しい3人の関係筋がロイター通信に語った。これは、数百億ドルを生み出す可能性のある資金を解放するための幅広い取り組みの一環。

情報筋2人によると、サウジ政府がアラムコに対し利益と国への支払いを増やすよう圧力をかけているため、製油所に電力を供給するガス火力発電所4~5基の売却だけで約40億ドルの調達が可能になる可能性があるという。

世界で最も収益性の高い企業であり、サウジアラビアの国家収入の主要源であるアラムコは、資産の一部売却、効率性の向上、コスト削減を検討しているとロイター通信が報じた。

同社はまた、原油価格の下落が収益に打撃を与えているため、今年の配当金をほぼ3分の1削減する予定だ。

アラムコの株式81.5%を直接所有する同国は、ロイヤルティや税金を含む支払いに大きく依存している。

関係筋のうち2人によると、同社はガス火力発電所の売却に加え、住宅団地やパイプラインといった資産も売却する可能性があるという。また、港湾インフラ資産も売却対象となる可能性があると、関係筋1人と3人目の関係者が述べた。

アラムコは資産売却の可能性についてコメントを控え、資金調達活動で得られる金額についてもすぐにはコメントしなかった。

サウジ政府広報局はロイターのコメント要請に応じなかった。

ロイターは売却の時期を特定できなかった。売却プロセスは非公開であるため、3人の情報筋は匿名を条件に語った。


Bangladesh News/Financial Express 20250706
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/saudi-aramco-considers-sale-of-five-power-plants-to-raise-billions-1751730930/?date=06-07-2025