「ドルネガティブ」の感情が定着し、金が上昇

[Financial Express]ロイター通信によると、金価格は木曜日、ドル安と年内における米国の利下げ見通しに支えられ上昇したが、投資家らはドナルド・トランプ米大統領の貿易政策に関する詳細を待っている。

金現物価格は11時8分(GMT)時点で0.4%上昇し、1オンスあたり3,327.42ドルとなった。米国金先物は0.5%上昇し、3,336.40ドルとなった。

ウィズダムツリーの商品ストラテジスト、ニテシュ・シャー氏は「『ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル』の可決、不安定な貿易(政策)、利下げ期待は『ドルにとってマイナス』となるはずだ。こうした環境では金が優遇されるはずだ」と述べた。

米ドル指数は他の通貨に対して0.2%下落し、他の通貨保有者にとって金の価格が下落した。

トランプ大統領は水曜日、銅の輸入に50%の課税、ブラジルからの製品に50%の関税を課すことで関税キャンペーンを強化した。いずれも8月1日から施行される。

トランプ大統領はまた、今週初めに出した14カ国に加え、7カ国の小規模貿易相手国に対しても関税通知を出した。これらの国も合意に達しなければ8月1日に発効する予定だ。

しかし、金融市場はドナルド・トランプ米大統領の最新の関税攻撃をほぼ無視し、木曜日の株価は世界中で上昇した。

「関税の市場への影響は、新たなニュースが出るたびに弱まっているようだ。関税疲れは既に始まっており、トレーダーはボラティリティを小康状態から覚醒させる新たなきっかけを必要としている」とシティ・インデックスのシニアアナリスト、マット・シンプソン氏は述べた。

6月17─18日に開催されたFRBの会合議事録によると、今月利下げが行われると考えている当局者は「数人」にとどまり、大半の当局者はトランプ大統領の関税政策に伴うインフレを懸念していた。

銀現物は1.1%上昇して1オンスあたり36.72ドル、プラチナは0.5%上昇して1,354.46ドル、パラジウムは2.4%上昇して1,131.25ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250711
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-gains-as-dollar-negative-sentiments-take-hold-1752161171/?date=11-07-2025