ガザ停戦交渉、撤退で行き詰まる ヨルダン川西岸入植者襲撃でパレスチナ人2人死亡

[Financial Express]ガザ、7月12日(ロイター/BBC): ガザでの停戦確保を目指した協議は、パレスチナ自治区からのイスラエル軍撤退の範囲をめぐって行き詰まっていると、ドーハでの交渉に詳しいパレスチナとイスラエルの関係筋が12日明らかにした。

関係筋によると、合意をまとめる上での最新の障害にもかかわらず、米国の60日間停戦提案に関する間接的な協議は継続される見込みだという。

パレスチナの情報筋によると、ハマスはイスラエルが提案した撤退地図を拒否した。この地図ではラファ南部全域とガザ北部および東部のさらに広い地域を含む領土の約40%がイスラエルの支配下に置かれることになるからだ。

イスラエルの情報筋2人は、ハマスはイスラエルに対し、3月に攻撃を再開する前に前回の停戦で維持していた境界線まで撤退するよう求めていると語った。

パレスチナの情報筋は、戦争終結のための援助や保証に関する問題も課題となっていると述べ、米国のさらなる介入によって危機は解決される可能性があると付け加えた。

ホワイトハウスは月曜日、最新の停戦提案の作成に大きな役割を果たしたトランプ大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏が今週ドーハを訪問し、そこでの協議に参加すると発表した。

イスラエルとハマスの代表団は日曜からカタールに滞在し、段階的な人質解放、イスラエル軍の撤退、そして戦争の完全終結に向けた協議を盛り込んだ合意に向けて新たな努力を行っている。

ハマスは長い間、残っている人質を解放する前に戦争を終わらせるよう要求してきた。イスラエルは、すべての人質が解放されハマスが解体された場合にのみ戦闘を終わらせると主張してきた。

戦争は2023年10月7日に始まり、ハマス主導の武装勢力がイスラエルに侵攻し、約1,200人が死亡、251人が人質としてガザ地区に連行された。ガザ地区に残る人質50人のうち、少なくとも20人は生存しているとみられる。

ガザ保健当局によれば、イスラエルによるハマスに対するその後の軍事作戦では、5万7000人以上のパレスチナ人が死亡し、200万人以上の住民のほぼ全員が避難を余儀なくされ、人道危機が引き起こされ、ガザ地区の大半が廃墟と化した。

パレスチナ保健省によると、イスラエル人入植者が占領下のヨルダン川西岸北部の町を攻撃し、パレスチナ人2人(うち1人は二重国籍)が死亡した。

イスラエル軍は、シンジル近郊でイスラエル人に向けて投石があり、「その地域で暴力的な衝突が発生した」と述べた。治安部隊は、パレスチナ人1人が死亡したとの報告を調査中であり、もう1人の事件についても調査中だと付け加えた。

2023年10月7日のハマスによるイスラエル南部への攻撃がガザ戦争の引き金となる以前から、ヨルダン川西岸では暴力行為が急増していた。

国連によると、それ以来、ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍によって少なくとも910人のパレスチナ人が殺害され、そのうち13人はイスラエル人入植者によって、さらに7人はイスラエル軍または入植者によって殺害された。また、イスラエルとヨルダン川西岸地区におけるパレスチナ人の攻撃で、少なくとも44人のイスラエル人が殺害されている。

パレスチナ外務省によると、フロリダ州出身の23歳の米国二重国籍者、サイフォラ・ムサレット氏は、金曜日の夕方にシンジルで発生した事件で暴行を受け死亡した。もう一人の男性、モハメド・アル・シャラビ氏(23歳)も胸部を撃たれて死亡したと付け加えた。

米国務省は「ヨルダン川西岸で米国民が死亡したとの報告は承知している」とした上で、「遺族のプライバシーを尊重し」これ以上のコメントは控えると述べた。

家族によれば、サイフというニックネームを持つビジネスマン、サイフォラ・ムサレット氏は、6月4日にタンパの自宅からヨルダン川西岸に旅した。


Bangladesh News/Financial Express 20250713
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/gaza-truce-talks-faltering-over-withdrawal-two-palestinians-killed-in-west-bank-settler-attack-1752333842/?date=13-07-2025