[Financial Express]ヴァルヴァサイナ、7月19日(ロイター):ギリシャのオリーブオイル生産者コンスタンティノス・パパドプロス氏は、ドナルド・トランプ大統領が春に米国への関税導入を示唆した際、すぐに行動を起こし、世界中に代替の買い手を探し始めた。
数週間のうちに、彼の家族経営の会社は、ポルトガル産オリーブオイルが主に流通しているブラジルで新たな買い手を見つけた。最初の出荷となる1万5000本は、2週間以内にイタポア港に到着する予定だ。
ロイター通信が金曜日にパパドプロス氏の農場を訪問した際、同氏はオーストラリアの新規顧客と別の契約を締結する寸前だった。
「トランプ大統領から、ひとつの市場に全力を尽くして頼ってはいけない、常に代替手段を用意しておかなければいけないという教訓を学んだと思う」とパパドプロス氏は、何千本ものボトルと黄金色の液体が詰まった巨大なタンクに囲まれた自社のオリーブオイル工場と瓶詰め工場で語った。
トランプ大統領は欧州製品への30%の関税導入を発表し、ワインや桃から自動車に至るまで、様々な業界に衝撃を与えている。パパドプロス氏の決定は、生産者が関税の脅威にさえも疲弊しつつある中で、その影響がどれほど広範囲に及ぶ可能性があるかを如実に示している。
米国へのオリーブオイル輸出量世界第5位のギリシャは、年間約8,000~10,000トンを輸出している。他の主要生産国のうち、スペイン、イタリア、ポルトガルの3カ国はヨーロッパに位置しており、同様の問題に直面している。
ギリシャではオリーブ産業は巨大であり、その起伏のある丘陵地帯には、古くて曲がったオリーブの木々が広がっている。
パパドプロス家が経営する同社は、2024年に米国向けに350トンのエクストラバージンオリーブオイルを輸出した。これは同社の総輸出量の約3分の1に相当し、今年はすでに100トンに達している。同氏は、トランプ大統領の関税が実現すれば、米国への売上高は今年約40%減少すると予測している。
「米国市場を大規模に基盤としてすべてのインフラを構築してきたが、突然それが消えつつある」とパパドプロス氏は語った。
Bangladesh News/Financial Express 20250720
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/greek-olive-oil-producers-seek-new-markets-on-tariff-concerns-1752946564/?date=20-07-2025
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