金価格の下落

[The Daily Star]金価格は金曜日、米ドル高と安全資産としての需要を減退させた米欧貿易交渉の進展の兆しにより下落した。

金現物は、米国東部時間午後2時1分(グリニッジ標準時午後18時1分)時点で0.9%下落し、1オンスあたり3,336.01ドルとなった。米国金先物は1.1%安の3,335.6ドルで取引を終えた。

米ドル指数は2週間以上ぶりの安値から反発し、海外の買い手にとって金地金の価格が上昇した。

「日本の合意は重要であり、8月1日の期限前に米EU間で合意できるという期待がある。リスク選好の高まりで資金がリスク資産に流れ込むため、安全資産としての需要は減退している」と、ザナー・メタルズのバイスプレジデント兼シニア金属ストラテジスト、ピーター・グラント氏は述べた。

今週の日米貿易協定に続き、欧州委員会は、EU加盟国が交渉失敗に備え米国製品への対抗関税を承認したにもかかわらず、米国との貿易協定は達成可能だと述べた。

データ面では、米国の失業保険申請件数が3カ月ぶりの低水準に減少し、雇用の低迷にもかかわらず労働市場の安定を示唆した。

ドナルド・トランプ米大統領の輸入関税によりインフレが加速する兆候が見られるものの、安定した労働市場データが連邦準備制度理事会(FRB)に来週の会合で政策金利を4.25~4.50%に据え置く根拠を与えると予想されている。

トランプ大統領の中央銀行への電撃訪問はジェローム・パウエル議長に圧力をかける新たな試みとなり、大統領は再び大幅な利下げを促した。

グラント氏は、金は「おそらく3,300ドルの水準で買いの関心を集めるかもしれないが、FRBの決定が下されるまでは史上最高値を更新しないかもしれない」と述べ、会合は年内利下げを示唆する可能性があると付け加えた。

金は、不確実な時期や低金利環境では一般的に好調なパフォーマンスを示します。


Bangladesh News/The Daily Star 20250727
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/gold-price-drops-3948641