[Financial Express]モスクワ、8月2日(AFP):ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日、ウクライナにおける「永続的で安定した平和」を望んでいると述べ、キエフが首脳会談の呼びかけを繰り返したが、モスクワの和平条件に変化はないと付け加えた。
プーチン大統領は、今週初めに戦闘停止を求める10日間の最後通牒を出したドナルド・トランプ米大統領からの圧力が高まっているにもかかわらず、ウクライナに対する約3年半に及ぶ攻撃を一時停止するよう求める声を一貫して拒否している。
プーチン大統領は記者団に対し、「ロシアとウクライナ両国が満足し、両国の安全を確保する強固な基盤の上に永続的で安定した平和が必要だ」と語った。
しかし、彼は「(ロシア側の)条件は確かに変わらない」と付け加えた。ロシアは、モスクワが併合したと主張する4つの地域の支配権を実質的に放棄するようウクライナに繰り返し求めており、キエフはこうした要求は受け入れられないと主張している。
ウクライナは、モスクワの日々の攻撃に耐えられるよう自国の軍隊にさらなる武器を送ること、またロシアとその貿易相手国に対するさらなる制裁を西側諸国に懇願している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、紛争終結のためにプーチン大統領との会談を強く求めており、キエフは8月末までの会談を提案している。
ゼレンスキー大統領は金曜日、この呼びかけを繰り返した。「ロシアで誰が決定を下し、誰がこの戦争を終わらせなければならないのか、我々は理解している」とソーシャルメディアで述べた。ウクライナは「いつでも首脳レベルで協議する用意がある」と付け加えた。
プーチン大統領はベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領とともに演説し、モスクワが極超音速核ミサイル搭載可能なミサイル「オレシュニク」の量産を開始したとも述べた。
ロシアは昨年、オレシュニクを使ってウクライナ中部の都市ドニプロを攻撃し、その後同盟国であるベラルーシに同ミサイルを配備する可能性があると発表した。
プーチン大統領は、「ベラルーシの軍事専門家とロシアの専門家、双方の専門家が、将来のポストのための場所を選定した」と述べ、「現在、これらのポストの準備作業が進められている。したがって、この問題は年末までに解決する可能性が高い」と付け加えた。
ウクライナの無人機攻撃
ロシアで3人を殺害
ロシア西部で一夜にしてウクライナの無人機による攻撃があり、3人が死亡、2人が負傷したと各州の知事らが土曜日に発表した。
ペンザ州の企業への襲撃で女性1人が死亡、2人が負傷したと、同州のオレグ・メルニチェンコ知事がテレグラムに書き込んだ。
サマラ州でドローンの残骸が落下して火災が発生した家の中にいた高齢男性が死亡したと、ヴャチェスラフ・フェドリシチェフ知事がテレグラムに投稿した。
ロストフ州では、ドローンによる攻撃と工場内の建物の一つでの火災により、工場の警備員が死亡したと、ロストフ州のユーリ・スリュサル知事代行が明らかにした。
スリウサール氏はテレグラムに「軍は夜間に大規模な空襲を撃退し、7つの地区上空でドローンを破壊した」と投稿した。
ロシア国防省は、金曜夜から土曜朝にかけての約9時間の間に、ロシア領上空でウクライナの無人機112機を撃墜したと発表した。うち34機はロストフ州上空で撃墜された。
ウクライナ中東部ドニプロペトロフスク州で、ロシア軍の無人機による夜間攻撃により3人が負傷したと、セルゲイ・リサク知事がテレグラムで発表した。知事によると、複数の建物、住宅、車両が損傷したという。ロシア軍はドニプロペトロフスク州での進軍を宣言しており、最近、同州で2つの村を制圧したと発表した。これは、米国に拠点を置く戦争研究研究所(ISW)のデータをAFPが分析した結果に基づく。キエフは、ドニプロペトロフスク地域におけるロシア軍の存在を否定している。3年以上続く紛争における停戦要求を一貫して拒否してきたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は金曜日、平和を望むものの、モスクワの軍事攻勢終結を求める要求は「変わらない」と述べた。
要求には、ウクライナが領土を放棄し、NATO加盟の野望を断念することなどが含まれている。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領だけが戦争を終わらせることができると述べ、両首脳の会談を改めて呼びかけた。
Bangladesh News/Financial Express 20250803
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/putin-wants-lasting-peace-in-ukraine-1754149832/?date=03-08-2025
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