OPECの増産がロシアの混乱懸念に対抗し原油価格下落

[Financial Express]ロンドン、8月5日(ロイター): 石油輸出国機構(OPEC)の供給増加と世界的な需要減退への懸念が、ロシアからの原油購入をめぐるインドの脅しに対するトランプ米大統領の懸念と相殺され、原油価格は火曜日に1%以上下落した。

石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国は日曜、9月の原油生産量を日量54万7000バレル増やすことに合意した。これにより、最近の生産削減が予定より早く終了することになる。

12時45分(GMT)時点で、ブレント原油先物は82セント(1.2%)安の1バレル67.94ドル。一方、米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は88セント(1.3%)安の65.41ドル。両先物とも月曜日に1%以上下落し、1週間ぶりの安値で取引を終えた。

トランプ大統領は火曜日、インドがロシア産原油を購入していることを理由に、今後24時間以内にインド製品への関税引き上げを再び警告した。また、エネルギー価格の下落はロシアのプーチン大統領にウクライナ戦争の停止を迫る可能性があると述べた。インド政府はトランプ大統領の攻撃を「不当」と非難し、自国の経済利益を守ると表明した。これにより、両国間の貿易摩擦はさらに深刻化した。

石油ブローカーPVMのジョン・エバンズ氏はレポートの中で、トランプ大統領の警告以降の原油価格の動きは、トレーダーが供給混乱の発生に懐疑的になっていることを示していると述べた。同氏は、トランプ大統領が原油価格上昇のリスクを負うかどうか疑問視した。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノヴォ氏は、「原油市場は安定していると言えるだろう。今週後半に米国大統領がロシアに関してどのような発表をするのか、そしてロシアの買い手がどう反応するのかが分かるまでは、この状況が続くだろう」と述べた。

貿易筋からロイターに提供されたデータによると、インドはロシアからの海上原油の最大の買い手であり、今年1月から6月までの輸入量は175万バレル/日で、前年比1%増加している。


Bangladesh News/Financial Express 20250806
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-slips-as-opec-output-hikes-counter-russia-disruption-concerns-1754410805/?date=06-08-2025