「息子が命を懸けて築いたバングラデシュを再び見たい」

「息子が命を懸けて築いたバングラデシュを再び見たい」
[The Daily Star]昨日、国民が7月の蜂起から1周年を迎えたが、殺害された学生アブ・サイードさんの家族は静かな回復力に包まれたままだった。今も悲しみに暮れながらも、彼の究極の犠牲が無駄にならないよう希望を抱いていた。

母親のマンワラ・ベグムさんと父親のモクブル・ホサインさんは、ラングプールのピルガンジにある息子の墓の横で、目に涙を浮かべながらじっと立っていた。

「息子が命を捧げたバングラデシュ、ファシズムが二度と起こらず、差別や暴力、流血のない国を目にすることを私は待ち望んでいる」とマンワラ氏は語った。

「言葉では言い表せないほどの心が痛みます。私たちはこの悲しみを静かに抱えています」と彼女は語った。

昨年7月16日、クオータ制改革を求める抗議活動中に警察の発砲で抗議活動家サイードが殺害された事件は、反差別学生運動の火種となった。この運動は最終的に大規模な蜂起へと発展し、8月5日のシェイク・ハシナ政権の崩壊へと繋がった。

「息子の犠牲がバングラデシュに新たな独立をもたらした」とマンワラ氏は語った。

「私のように子どもを失う母親が、もう誰もいなくなってほしい。彼が夢見たバングラデシュを見ながら死ねるなら、きっと心が安らぐだろう。」

息子の勇敢さを知るために人々が頻繁に自宅を訪れると彼女は語った。

「朝が夜になり、それでも人々はやって来ます。でも、人混みの中にいると、ひどい空虚感を感じます。この一瞬一瞬を、この悲しみとともに生きています。この空虚感を誰が埋めてくれるのでしょうか?」と彼女は問いかけた。

サイードさんの父親モクブルさんは「息子のような多くの人々の犠牲によって、この国は独裁政権の魔の手から解放された」と語った。

息子の死の責任者は裁きを受けなければならないと訴えた。「息子を撃った警察官と、息子の殺害に関わったすべての者の処刑を望みます。」


Bangladesh News/The Daily Star 20250806
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/waiting-see-the-bangladesh-my-son-died-3955981