「コルチゾールカクテル」は本当にストレスを軽減できるのか?

「コルチゾールカクテル」は本当にストレスを軽減できるのか?
[The Daily Star]近年、「コルチゾールカクテル」という言葉が、ストレス解消の有効な手段として健康関連分野で注目を集めています。しかし、これは一体何なのでしょうか?そして、本当に効果があるのでしょうか?

コルチゾールは、ストレスに反応して副腎から分泌されるため、「ストレスホルモン」と呼ばれることがよくあります。コルチゾールは体の闘争・逃走反応において重要な役割を果たしますが、慢性的なストレスはコルチゾール値の上昇につながり、不安、体重増加、さらには心臓病につながる可能性があります。

「コルチゾールカクテル」とは、一般的に、アダプトゲンハーブ、ビタミン、ミネラルなどの成分をブレンドしたものを指し、コルチゾールレベルを調整し、ストレスの影響に対抗するのに役立つと考えられています。一般的な成分には、アシュワガンダ、ロディオラ、マグネシウム、ビタミンB群などがあり、いずれも様々な方法で体のストレス管理を助けることが知られています。例えば、アシュワガンダはコルチゾールレベルを低下させると考えられており、マグネシウムは筋肉の弛緩を促し、緊張を和らげます。

いくつかの研究では、アダプトゲンや特定のサプリメントがストレス管理に役立つことが示唆されていますが、コルチゾールカクテルという概念は臨床現場ではまだ十分に実証されていないことに注意が必要です。これらのブレンドに含まれる成分の多くは小規模な研究で効果が実証されていますが、「カクテル」として組み合わせることでコルチゾールや全体的なストレスレベルに顕著な影響が出るという確固たる証拠はありません。

結局のところ、慢性的なストレスを軽減するには、適切な食事、運動、睡眠、そしてストレス管理テクニックなど、多面的な取り組みが必要です。コルチゾールカクテルは一時的な緩和効果をもたらすかもしれませんが、長期的な解決策として頼るべきではありません。


Bangladesh News/The Daily Star 20250810
https://www.thedailystar.net/health/healthcare/news/can-cortisol-cocktail-actually-reduce-stress-3959136