[The Daily Star]火曜日の通貨市場は、英国の雇用統計とオーストラリアの利下げを受けてトレーダーらが米連邦準備制度理事会(FRB)の政策予想に重要な米国のインフレ指標発表を前に大きな賭けに出ることに消極的だったため、動きが抑制され、膠着状態となった。
米国の物価圧力に関する指標が中程度であれば、先週の雇用統計が軟調だったことを受けて高まった、来月のFRBによる利下げ観測が強まる可能性がある。
しかし、ドナルド・トランプ米大統領の関税がインフレを刺激している兆候が現れれば、中央銀行に政策を据え置くよう圧力がかかる可能性がある。
そうなれば、FRBに利下げを促しているトランプ大統領との緊張がさらに高まることになるだろう。
ロイターが調査したエコノミストらは、7月のコアCPIが0.3%上昇し、前年比3%に上昇すると予想している。また、トレーダーらは現在、9月17日に0.25ポイントの利下げが行われる確率を約89%としている。
12時30分(GMT)に発表されるデータに先立ち、ドルは0.1%上昇の148.31円、ユーロは横ばいの1.1613ドルとなった。
ポンドも1.3434ドルで横ばいだった。英国の雇用市場が緩やかながらもさらに弱体化した一方で、賃金の伸びは堅調に推移したことを示すデータにほとんど動じなかった。賃金の伸びはイングランド銀行が金利引き下げに慎重な理由を浮き彫りにしている。
これらの数字は、先週5対4の僅差で利下げを決めたばかりのイングランド銀行に対する期待を変える可能性は低いようだ。
ドイツ銀行の英国担当チーフエコノミスト、サンジェイ・ラジャ氏は、データには「わずかながらプラス材料」があり、労働市場の緩和が加速していることを示すものは何もないと述べたが、「まだ危機は脱していない」と付け加えた。
通貨市場は、広く予想されていた通り、中国からの輸入品に対する関税をさらに90日間大幅に引き上げるというトランプ大統領の決定をほとんど無視した。
Bangladesh News/The Daily Star 20250813
https://www.thedailystar.net/business/news/currency-markets-brace-us-inflation-data-3961406
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