[The Daily Star]米連邦準備制度理事会(FRB)が来月も利下げを再開するとの見方が強まったため、木曜日、米ドルは主要通貨に対して数週間ぶりの安値で推移した。
米財務長官スコット・ベッセント氏が、FRBが積極的な利下げを行う一方で日本銀行は近いうちに再び利上げする必要があると示唆したことを受けて、米ドルは対円で最悪の値動きとなった。
金融緩和への期待の高まりと機関投資家による暗号通貨投資の増加が相まって、ビットコインは新たな記録的な高値に達した。
これは米国とは異なる状況だ。米国では、労働市場の冷え込みの兆候を受けてFRBの発言は概してハト派的になっているが、ドナルド・トランプ大統領の関税はまだ物価圧力を大幅に高めるまでには至っていない。
LSEGのデータによると、トレーダーは9月17日のFRBによる利下げはほぼ確実とみており、0.5ポイントという大幅な利下げの確率も約7%としている。
キャピタル・ドットコムのアナリスト、カイル・ロッダ氏は「市場にとって、FRBが9月に金利を引き下げるかどうかは問題ではなく、どの程度引き下げるかが問題だ」と述べた。
「労働市場の低迷の兆候により、先物市場では年末までに一連の利下げが織り込まれることになるだろう。」
連邦準備制度理事会も金融緩和を求める強い政治的圧力にさらされ続けている。
トランプ大統領は、FRBのジェローム・パウエル議長がもっと早く利下げしなかったとして繰り返し批判し、任期が切れる5月前には解任するとさえ警告している。
スコット・ベセント財務長官は水曜日、「一連の利下げ」を求め、FRBは0.5ポイントの利下げで金融緩和を開始できると述べた。
ベセント氏はまた、日銀は利上げを遅らせることで「後手に回っている」とも述べた。
オックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、山口敬弘氏は「ベセント氏の発言は米ドル/円に大きな影響を及ぼしている」と述べた。
同時に、「今週はお盆休みのため市場参加者が少なくなり、市場の流動性が低いことで円高が加速している」と同氏は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star 20250815
https://www.thedailystar.net/business/news/dollar-struggles-3962986
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