スイス経済、関税導入前の輸出ラッシュ後に減速

[Financial Express]ジュネーブ、8月15日(AFP): スイスの公式データによると、米国の大幅な追加関税を前に企業が急いで商品の備蓄に動いたことで輸出が減少し、第2四半期の経済成長は急激に鈍化した。

経済省によれば、輸出依存型の同国の経済は4~6月期に0.1%成長し、第1四半期の0.8%成長と比べて低下した。

同省は声明で「工業部門のマイナスの業績はサービス部門の利益によって相殺された」と述べた。

ドナルド・トランプ大統領による関税攻撃を見越して、主要輸出品である米国への医薬品の出荷が急増したため、今年の最初の3か月間で成長は加速した。

ロンドンに拠点を置く調査会社キャピタル・エコノミクスの欧州エコノミスト、エイドリアン・プレッテジョン氏は「関税の前倒しが緩和されたため、スイスでは第2・四半期に経済成長が大幅に鈍化した」と述べた。

同氏は「企業が第1四半期に米国への輸出を急いだため、医薬品業界の減速が最も深刻になったとみられる」と述べた。

トランプ大統領は4月に世界中からの輸入品に10%の「基本」関税を課し、スイスを含む数十カ国がさらに高い関税に直面することになるだろうと警告した。

先月の税関データによると、スイスの物品輸出は化学製品と医薬品の出荷が減少したため、今年最初の3か月と比べて第2四半期に5.3%減少した。

しかし、トランプ大統領がスイスに31%の関税が課される可能性があると警告したことを受けて、米国の輸入業者が在庫を積み上げるのを急いだため、時計輸出は4月に急増した。


Bangladesh News/Financial Express 20250816
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/swiss-economy-slows-after-pre-tariff-export-rush-1755275577/?date=16-08-2025