[The Daily Star]金曜日の原油価格は、トレーダーらが米国のドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の会談を待ち望んだため、1ドル近く下落して取引を終えた。この会談は、ウクライナ戦争をめぐる対モスクワ制裁の緩和につながる可能性がある。
ブレント原油先物は99セント(1.5%)安の1バレル65.85ドルで取引を終えた一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油先物は1.16ドル(1.8%)安の62.80ドルで取引を終えた。
トランプ大統領は、ウクライナ戦争の停戦が「今日」実現することを望むと発言した後、金曜日にプーチン大統領との首脳会談のためアラスカに到着した。
トランプ大統領は、ロシアは戦争を終わらせる準備ができていると信じていると述べているが、和平交渉が進展しない場合はロシアの石油を購入する国々に二次的な制裁を課すと警告している。
プーチン大統領もアンカレッジに到着した。ロシアのインターファクス通信によると、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、会談が成果をもたらすことを期待していると述べた。
BOKファイナンシャルの取引担当上級副社長デニス・キスラー氏は「協議が膠着状態になれば、トランプ大統領はロシアからの原油輸入に関してインド、場合によっては中国にさらなる関税圧力をかけると脅すだろう。このことが原油取引を神経質にさせている」と述べた。
「停戦の発表があれば、短期的には原油価格にとってマイナス材料と受け止められるだろう」とキスラー氏は付け加えた。
今週、WTIは1.7%下落し、ブレントは1.1%下落した。
一方、中国の経済指標が弱く、燃料需要への懸念が高まった。
中国政府のデータによると、工場生産の伸びは8カ月ぶりの低水準に落ち込み、小売売上高の伸びは昨年12月以来の最低ペースにとどまった。世界第2位の原油消費国である同国の原油取扱量が増加したにもかかわらず、景況感は悪化した。
中国の製油所の処理量は7月に前年同月比8.9%増加したが、2023年9月以来の高水準だった6月の水準からは低下した。増加にもかかわらず、中国の先月の石油製品輸出量も前年同月を上回っており、国内の燃料需要の低下を示唆している。
原油市場の余剰拡大予想や、米金利の長期高騰見通しも市場心理を圧迫した。
ベーカー・ヒューズのデータによれば、将来の供給の指標となる石油掘削リグ数は今週1基増加して412基となった。
バンク・オブ・アメリカのアナリストらは木曜日、石油輸出国機構(OPEC)やロシア、その他の同盟国からなる石油輸出国機構(OPEC)の生産国グループからの供給増加を理由に、原油市場の供給過剰予想を拡大すると発表した。
アナリストらは現在、2025年7月から2026年6月まで平均して1日あたり89万バレルの余剰を予測している。
Bangladesh News/The Daily Star 20250817
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/oil-settled-1-lower-3964196
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