中国、EU産乳製品に関する調査を拡大

[Financial Express]北京、8月18日(ロイター):中国は18日、欧州連合(EU)の乳製品輸入に対する補助金反対調査を6カ月延長した。輸出重視の成長モデルを覆す恐れのあるEUと米国の二正面貿易戦争に緩和の兆しはほとんど見られない。

商務省は、事件の複雑さを理由に、調査期間を2026年2月21日まで延長したと発表した。

中国政府は、EU産チーズ、牛乳、クリーム製品への調査拡大を決定したが、これは6月に、中国が主要買い手でもある欧州産豚肉に関する調査を中止したことを受けての決定だった。また、7月にはEU産ブランデー製造業者への関税を発表した。ただし、大手コニャック製造業者は、最低価格以上で販売することを条件に、関税を免除された。

アナリストらによると、中国は国内需要が依然として低迷する中、経済モデルの抜本的改革の見通しに苦戦しながら、自国の輸出エンジンを維持するため米国およびEUとの永続的な貿易休戦を模索している。

中国とEU間の貿易摩擦は、EUの貿易政策を監督する欧州委員会が中国製電気自動車(EV)への補助金反対の調査を開始し、中国政府が国営輸出品で市場を氾濫させていると非難した2023年に勃発した。

欧州委員会の報道官は今年4月、EUと中国はEUが昨年課した関税の代わりに中国製電気自動車の最低価格設定を検討することで合意したと述べた。

両者はまだ合意に達していない。

「北京は依然として、長いリストの貿易摩擦についてEUと合意に達することを望んでいる」と、北京に拠点を置くトリビアム・チャイナの農業専門アナリスト、イーブン・ロジャース・ペイ氏は述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20250819
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/china-extends-probe-into-eu-dairy-products-1755532086/?date=19-08-2025