[Financial Express]情報筋によると、戦争で荒廃したウクライナの当局は、バングラデシュに対し、「略奪された」穀物の荷降ろしとロシア占領地域産の商品の輸入を回避するため緊急措置を取るよう要請した。
キエフからの書簡に沿って、インドのニューデリーにあるウクライナ大使館は、ロシアが盗んだ穀物(小麦)の購入疑惑に関して、同国政府の懸念を2度目に伝えた。
ウクライナは、略奪されたウクライナの穀物のさらなる輸送の排出と配布は、「占領国による組織的な窃盗の正当化となり、ロシア連邦によるウクライナに対する進行中の侵略戦争に対するバングラデシュによる直接的な財政支援に相当する」と考えている。
関係筋によると、欧州連合(EU)加盟国は最近、ニューデリーのバングラデシュ高等弁務官事務所を含むバングラデシュの関係当局に、この件に関して措置を取るよう書簡を送ったという。
ニューデリーのウクライナ大使館によると、ロシアが一時占領したウクライナのケルチ、セヴァストポリ、ベルジャンスクの港から違法に輸出した51,000トン以上の穀物が、ロシアの沿岸船舶によってカフカス港(ロシア)近くの停泊地積み替え地点に運ばれ、2025年7月15日から30日にかけてマーシャル諸島に登録されたばら積み貨物船に積み込まれた。
手紙によると、同船は7月31日、バングラデシュのチッタゴン港へ向かう途中で同海域を出港し、2025年8月24日に到着予定で、そこで荷降ろしが行われる予定だという。
ウクライナ側は、バングラデシュ政府に対し、この船の荷降ろしを阻止し、ウクライナの一時的占領地域産の穀物の輸入を全面的に禁止するために必要なあらゆる即時措置を講じるよう強く求めた。
外務省関係者は「問題解決に向け適切に対応している」としている。
キエフの要請を受けて、外務省は、食料省、商務省、海運省、国家歳入庁(NBR)、チッタゴン港湾局(CPA)などの政府機関に対し、ウクライナが提起した懸念について早急に必要なコメントを出すよう要請したと付け加えた。
連絡を受けた食糧省の高官は、「ウクライナ政府はすでにバングラデシュに対し、船舶の入港を阻止し、盗難穀物とされるものの荷降ろしを禁止し、ロシアが一時占領しているウクライナ領土を原産とする商品の輸入を控えるよう、適切な措置を取るよう2度目の要請を行っている」と述べた。
口上書によると、先には、2025年5月1日から11日まで、および4月24日から5月25日まで、それぞれ一時占領されたウクライナのセヴァストポリ港とケルチ港からおよそ5万3900トンと4万2000トンの穀物が違法に輸出されたとされている。
そして、戦争で荒廃したウクライナは、ロシア占領下のウクライナ領土から「盗まれた」小麦を輸入しているとして、EUに民間企業への制裁を課すよう要請する準備をしている。
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Bangladesh News/Financial Express 20250824
https://today.thefinancialexpress.com.bd/last-page/ukraine-urges-bd-not-to-receive-grains-stolen-by-russia-1755970617/?date=24-08-2025
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