[Financial Express]ムンバイ、8月28日(ロイター):インド企業は買収資金を調達するために債券市場を活用するケースが増えており、少なくとも3社が今後4~6カ月で20億ドル以上の資金調達を計画しているという。これは、投資信託が需要を牽引しているからだと、マーチャントバンカーや投資家らは述べている。潤沢な資金を持つ投資信託は、これまで外国の金融機関やクレジットファンドが主導してきたこうした資金調達に積極的に参加している。一方、インドの銀行は中央銀行に対し、買収資金の調達も認めるよう働きかけている。
買収資金調達は、2025年現在までに社債の総売上を前年比15%以上増の過去最高の4兆7500億ルピー(542億2000万ドル)に押し上げる上で大きな役割を果たした。
オランダの塗料メーカー、アクゾノーベルのインド事業を狙っているJSWペイントは、買収資金として債券発行で約500億ルピーを調達することを目指しており、一方、マニパル病院はサヒヤドリ病院の買収で530億ルピーを調達できる可能性があると銀行関係者3人が明らかにした。
トレントパワーもラーセン買収交渉中 ロイター通信は両社にコメントを求めるメールを送ったが、すぐには返答しなかった。一方、銀行関係者はメディアに話す権限がないとして匿名を希望した。
今年初め、ジュビラント・バーティヤ・グループの子会社2社は565億ルピーを調達し、トレント・インベストメンツは買収のため債券市場から250億ルピーを調達した。
「コロナ禍では、買収資金は主に内部留保や増資で賄われていたが、現在は企業が債券市場に回帰する傾向が見られる。その大きな理由は価格設定が有利だからだ」とアディティア・ビルラ・サンライフAMCのファンドマネージャー、スナイナ・ダ・クニャ氏は述べた。
「投資信託は十分な資金を保有しており、スプレッドも魅力的であるため、誰にとってもメリットのある状況となっている。」
インド投資信託協会のデータによると、社債ファンドの運用純資産は7月末時点で2兆600億ルピーとなり、今年最初の4か月間で3000億ルピー以上増加し、前会計年度の合計を上回った。
Bangladesh News/Financial Express 20250829
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/indian-firms-tap-bond-market-for-acquisitions-on-mutual-fund-demand-1756403602/?date=29-08-2025
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