ドル安とロシアの供給混乱で原油価格が上昇

ドル安とロシアの供給混乱で原油価格が上昇
[Financial Express]ロンドン、9月1日(ロイター): ロシアとウクライナの空爆の激化による供給混乱とドル安への懸念から、原油価格は1%以上上昇した。

ブレント原油は13時35分(GMT)時点で、80セント(1.2%)上昇し、1バレル68.28ドルとなった。米国産WTI原油も80セント(1.3%)上昇し、64.81ドルとなった。米国の祝日のため、取引は低調になると予想されている。

ブレント原油とWTI原油は8月に4か月ぶりに月間下落を記録し、OPEC生産国グループによる供給増加により6%以上下落した。

サクソバンクの商品戦略責任者、オーレ・ハンセン氏は「原油価格は8月に下落し、第4四半期の供給過剰懸念が地政学的緊張に相殺され、設定されたレンジ内で明確な方向性を示さないまま9月に入っている」と述べた。

投資家の注目は北京に集中している。北京では中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相が地域サミットに出席している。ハンセン氏はさらに、9月7日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会も注目されていると付け加えた。

オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリストが引用したタンカー追跡データによると、ロシアの港からの週間原油出荷量は日量272万バレルと4週間ぶりの低水準に落ち込んでおり、市場は引き続きロシアの原油流入を懸念している。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は日曜日、ロシアの無人機によるウクライナ北部と南部の電力施設への攻撃を受け、ロシア国内へのさらなる攻撃で報復すると明言した。両国はここ数週間、エネルギーインフラを標的とした空爆を強化し、ロシアの石油輸出を阻害している。

HSBCのアナリストは報告書の中で、夏期が終わると、2025年第4四半期と2026年第1四半期に原油在庫が増加し、第4四半期には日量160万バレルの余剰となるだろうと述べた。

一方、今週発表される米労働市場報告は経済の健全性を示すものとなり、商品などリスクの高い資産への需要を強めている利下げが近いとの投資家の信頼を試すものとなる。

データ発表を前に、ドルは月曜日に5週間ぶりの安値に近づき、他の通貨を使用する買い手にとっては原油が安くなった。


Bangladesh News/Financial Express 20250902
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-rises-on-weaker-dollar-and-russian-supply-disruptions-1756750152/?date=02-09-2025