[Financial Express]ロイター通信によると、米国の雇用統計が軟調だったことから米連邦準備制度理事会が来週利下げを行うとの見方が強まり、金価格は月曜日に初めて3,600ドルの水準を超えた。
スポット金は、セッション序盤に過去最高値の3,622.07ドルを記録した後、12時9分GMT時点で0.9%上昇し、1オンスあたり3,617.79ドルとなった。
金価格は今年に入ってから約37%上昇しており、2024年の27%上昇を上回っています。これはドル安、中央銀行による積極的な金購入、金融政策の緩和、そして地政学的・経済的不確実性に牽引されています。12月限の米国金先物は3,657.20ドルで横ばいでした。
金曜日に発表されたデータによると、米国の雇用の伸びは8月に急激に鈍化し、失業率は4.3%とほぼ4年ぶりの高水準に上昇した。これは労働市場の軟化を裏付けるものであり、来週のFRBによる利下げを正当化する根拠となった。
「(利下げ観測は)金需要を押し上げている。さらに、地政学的シナリオ全体は極めて不透明だ。需要の相当部分は中央銀行による金購入からも生じていることも考慮すべきだ」と、銀行グループ、スイスクオートの外部アナリスト、カルロ・アルベルト・デ・カーサ氏は述べた。
CMEのフェドウォッチツールによると、トレーダーは来週の25ブプ利下げの確率を88%織り込んでいる。金利低下は、利回りの低い金を保有する機会費用を低下させ、ドル相場の重しとなるため、他の通貨を保有する投資家にとって金は割安となる。
UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「来年半ばまでに金価格は1オンス当たり3,700ドルまで上昇すると予想している」と述べた。
一方、指標となる10年米国債の利回りは5カ月ぶりの低水準に近づいた。
注目は水曜日の米国生産者物価指数と木曜日の消費者物価指数に移っており、これらのデータによりFRBの予想利下げ規模がより明確になる可能性がある。
Bangladesh News/Financial Express 20250909
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-hits-record-high-1757345431/?date=09-09-2025
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