[Financial Express]ジュネーブ、9月16日(AFP): 国連は16日、地球を保護するオゾン層が回復しつつあり、数十年後にはオゾンホールは完全に消滅するはずだと述べ、協調的な国際的取り組みの成功を称賛した。
国連の世界気象機関(WMO)の最新報告書は、2024年の南極上空のオゾンホールが近年よりも小さくなったと強調し、「人類と地球の健康にとって歓迎すべき科学的ニュース」と述べた。
「今日、オゾン層は回復しつつあります」と、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は声明で述べた。「この成果は、各国が科学の警告に耳を傾ければ、進歩は可能であるということを改めて示しています。」
WMOはオゾン層破壊報告2024を発表し、減少した原因は「年ごとの変動を引き起こす自然発生的な大気要因によるところが大きい」と述べた。
しかし、同報告書は、目撃された長期的な好調な傾向は「協調的な国際的行動の成功を反映している」と強調した。
この速報は、世界オゾンデーと、成層圏オゾン層の破壊を地球規模の問題として初めて認識したウィーン条約の40周年を記念して発行された。
1975年の条約に続いて1987年にモントリオール議定書が調印され、主に冷蔵庫、エアコン、エアゾールスプレーに含まれるオゾン層破壊物質を段階的に廃止することを目指した。
WMOによれば、この合意により現在までに、規制対象のオゾン層破壊物質の生産と消費の99パーセント以上が段階的に廃止されたという。
「その結果、オゾン層は今世紀半ばまでに1980年代のレベルまで回復し、過剰な紫外線曝露による皮膚がん、白内障、生態系の破壊のリスクが大幅に減少する見込みだ」と報告書は述べている。
毎年春に南極上空に現れるオゾンホールの深さは昨年9月29日に4610万トンの最大のオゾン質量不足となり、1990~2020年の平均を下回ったと報告書は指摘している。
Bangladesh News/Financial Express 20250917
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/on-track-to-recover-by-mid-century-1758035753/?date=17-09-2025
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