[Financial Express]チェッカーズ、9月18日(AFP/ロイター):ドナルド・トランプ米大統領は18日、英国のキア・スターマー首相とウクライナ、ガザ、貿易などの緊急課題について協議した。同米大統領の2度目の公式訪問は、王室の華やかさから潜在的な政治的落とし穴へと様相を変えた。
トランプ大統領は、一夜を過ごしたウィンザー城で国王チャールズ3世に別れを告げた後、訪問2日目にして最終日、英国指導者の別荘チェッカーズへヘリコプターで向かった。
スターマー氏と妻のビクトリア氏はトランプ氏を出迎え、バグパイプが演奏される中、カメラに向かって笑ったりおしゃべりしたりした後、ロンドン近郊の16世紀の邸宅に入り会談を開始した。
トランプ氏は、英国が気まぐれな米国指導者の支持を獲得しようと期待する豪華な王室行事の一環であるウィンザー城での夜は「本当に素晴らしかった、ありがとう」と語った。
チャールズ皇太子は豪華な公式晩餐会、馬車による乗馬、軍の飛行を終えて城を去る際、記者団に対し「偉大な紳士であり、偉大な国王」であったと語った。
英国の首相は、特にウクライナ戦争に関して、トランプ大統領と欧州同盟国との橋渡し役としての立場をとっており、米国指導者からキエフに対するさらなる約束を引き出そうとしている。
スターマー氏は、英国の戦時指導者ウィンストン・チャーチルに対するトランプ大統領の尊敬に訴え、二国間会談に向かう前にチェッカーズにあるチャーチル関連の遺品をトランプ大統領に案内した。
79歳の共和党員に対するトランプ大統領の温かい口調は、大統領の貿易戦争においていくらか寛容さを獲得し、両国は5月に「経済繁栄協定」に署名した。
スターマー氏がマイクロソフトやブラックストーンなど米国の大企業から英国への1500億ポンドの投資を大々的に宣伝した翌日、トランプ大統領とスターマー氏はチェッカーズで米国のトップIT企業のCEOを含むビジネスリーダーらとの円卓会議を主催する予定だ。
「雇用、成長、機会こそ私が労働者に約束したことであり、今回の公式訪問がまさにそれを実現するものだ」とスターマー氏は語った。
英国はさらなる譲歩を望み、アルミニウムと鉄鋼への25%の関税をゼロに引き下げることを望んでいるが、トランプ大統領の曖昧な発言は合意が差し迫っていないことを示唆している。
「彼らはもう少し良い条件を得られるかどうか検討したいと考えている。だから、我々は彼らと話し合うつもりだ」とトランプ大統領は英国に向けて出発する前に述べた。
反トランプ抗議者
ロンドンを行進する
水曜日、数千人がドナルド・トランプ米大統領の英国公式訪問に抗議するためロンドン市内をデモ行進した一方、首都西側のウィンザー城の外にはトランプ氏を温かく歓迎する群衆が集まった。
トランプ大統領は英国にとって前例のない2度目の公式訪問となり、ウィンザーでの馬車行列や盛大な軍事パレードなど、王室の華やかな催しを楽しんだ。
こうしたことが起こっている間、ストップ・トランプ連合が主催し、アムネスティ・インターナショナル、アボーション・ライツなどの女性団体、親パレスチナ活動家などの他の団体が支援した「トランプ歓迎しない」抗議活動が、25マイル(40キロ)離れたロンドン中心部で行われた。
「トランプ氏とその政権が世界に示しつつあるものすべてが単純に嫌いだ。(彼らは)本当にひどい」と、妻とともに参加し、「トランプを捨てろ」と書かれたプラカードを掲げた退職者のブライアン・マレーさんは語った。
英国のキア・スターマー首相はトランプ大統領と意外なほど親交を深めているものの、大統領に対する世論は依然として二分されている。ユーガブの世論調査によると、トランプ大統領を招待したのは間違いだったと考える人が45%、正しい判断だったと考える人が30%だった。
Bangladesh News/Financial Express 20250919
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/tough-topics-top-trump-starmer-talks-1758208328/?date=19-09-2025
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