[The Daily Star]政府は、窮地に立たされている実業家ナサ・グループ会長ナズルル・イスラム・マズムダー氏が獄中で委任状の草案に署名したことを受け、同社の従業員に給料を支払うため同氏の資産を売却することになった。
マズムダー氏は、労働雇用アドバイザーのM・サカワット・フセイン氏が設定した期限のわずか前日にこの文書に署名した。労働省は昨日の声明でこの動きを認めた。
売却される資産には、グルシャンの7号線沿いの区画6、アシュリアの土地5ビガと7階建ての建物、ナラヤンガンジのチャール・チェンガカンディの10ビガ、8億6千万タカ相当の同社の株式、首都のラジュク区画が含まれる。
同省は「委任状の草案に組合長が署名したため、今月分の従業員の給与の支払いが容易になる」と述べた。
ナッサ・グループは、繊維・衣料品事業に加え、銀行・不動産事業にも携わり、3万人以上の従業員を雇用している。同社の衣料品部門の労働者は未払い賃金を要求しており、先月アシュリアで抗議活動が勃発し、デモ参加者が道路を封鎖した。
メディアの報道によると、昨年8月の政権交代以来、同グループは麻痺状態に陥っており、工場は閉鎖され、銀行からの未払いローンは数千億タカを超えている。
ナサ銀行は業務再開に向け、信用枠融資や銀行からの新規融資を模索しているが、巨額の債務不履行を抱えているため、金融機関は消極的である。また、同行は政府からの支援も求めている。
この最新の展開は先週の労働省の会議を受けてのもので、会議では暫定政府がドバイ、ダッカ、タクルガオンにあるマズムダーの広範囲にわたる資産を追跡したことが明らかになった。
捜査によれば、同容疑者はドバイにヤシの木園とリゾート、首都に土地とマンションを所有しており、さらにタクルガオンにも約40ヘクタールの土地を所有している。
会議でサカワット顧問は「ナッサ・グループが従業員の給与を支払わない場合は、オーナーに対して法的措置が取られる。会長、妻、息子、娘のパスポートは取り消される」と述べた。
労働省は、資産を売却して労働者の給料を支払うための委任状をナズルル氏に提出する期限を9月21日と定めていた。
汚職防止委員会とバングラデシュ金融情報ユニット(BFIU)が2月初めに明らかにしたところによると、退任したシェイク・ハシナ首相の側近であるマズムダー氏は英国内に4,323万ポンド(約65億6,000万タカ)相当の資産を保有している。
ナッサ・グループの会長は昨年10月、7月の暴動中の殺人事件に関与した疑いで逮捕された。
BFIUの捜査によると、彼は16,000億タカに上る貿易関連のマネーロンダリングに関与していた。このうち4,717億タカは、マズムダー氏が2007年から昨年8月29日まで頭取を務めていたEXIM銀行から、18のダミー会社を通じて不正に持ち出された。
Bangladesh News/The Daily Star 20250921
https://www.thedailystar.net/business/news/jailed-nassa-chair-okays-property-sales-pay-workers-3990461
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