[The Daily Star]米連邦準備制度理事会(FRB)が今週利下げを行ったものの、将来的には段階的な緩和を示唆したことを受けてトレーダーらが短期的な見通しを見直したことから、ドルは金曜日に上昇し、主要通貨の大半に対する反発が続いた。
主要6通貨に対する米ドルの動向を示す米ドル通貨指数は0.3%上昇し、97.662となった。FRBが急速な利下げを示唆する見通しから月曜日と火曜日に1%下落した同指数は、今週はほぼ横ばいとなった。
水曜日、FRBは予想通り利下げを実施したが、今後数ヶ月で借入コストを迅速に引き下げる必要性は低いと示唆した。FRBの金利予測、いわゆる「ドット・プロット」は、年内にさらに2回の利下げを予想している。
バノックバーン・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、「今週はまさに二分二分だ」と述べた。「投票結果、つまり実際の結果は、声明や労働市場への懸念が示唆するほどハト派的ではなかった」
米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定を前に売り圧力に直面したドルは、一段の反発余地があるかもしれない。チャンドラー氏は「顧客に伝えているのは、これは単にトレンドに逆らう動きに過ぎないということです。ドルを売らなければならない場合は、すぐにより良い水準になるでしょう」と述べた。
英国の借入が公式予想を上回り、同国の財政見通しがさらに複雑化したため、ポンドは金曜日に下落した。一方、日本銀行が理事会内で反対意見があるものの政策金利を据え置いたため、円は上昇した。
ポンドはG10通貨の中でパフォーマンスが最も悪い通貨の一つであり、英国のレイチェル・リーブス財務相が予算を管理できないかもしれないという投資家の懸念を反映している。
通貨は0.6%下落して1.3468ドルとなり、4月初旬以来最大の2日間の下落となる見込み。
ラボバンクの主任為替ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「英国の8月の小売売上高データは改善したにもかかわらず、英国政府の借入データが低調だったことで、リーブス財務大臣が11月に英国予算案を提出する上での困難さが浮き彫りになった」と述べた。
金曜早朝に発表されたデータによると、英国の小売売上高は晴天に支えられ、8月に予想を上回る0.5%増加となったが、7月の売上高の伸びは若干下方修正された。
Bangladesh News/The Daily Star 20250922
https://www.thedailystar.net/business/news/dollar-extends-post-fed-rebound-3991311
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