[The Daily Star]スリーマンガルのノトゥンバザールの賑やかな路地、衣料品店に買い物客がひしめき合う中、小さな店では一味違う光景が繰り広げられている。様々な大きさの逆さにしたドールが整然と並べられ、職人たちが静かに糸をドラムに巻き付けている。
隅に座るのは、79歳のソイレンドラ・チャンドラ・ダス氏。ダック、ドール、コール、タブラ、そしてハーモニウムの製作に生涯を捧げてきた名工だ。牛やヤギの皮で作られた楽器で溢れる彼の店は、かつて栄えた職業の風貌を今に伝えている。
「以前は父と祖父と一緒に働いていました。需要が多すぎて、5、6人でも対応しきれませんでした。今は年に2、3ヶ月しか働けません。もう維持できないんです」と彼は言った。
かつて、スリーマンガルでは音楽家や職人がひっぱりだこで、ソイレンドラさんは1日に1,500タカも稼いでいたと回想する。今では、ドール1個でも買い手を見つけるのは困難だ。価格は2,000タカから20,000タカの範囲だ。
「伝統楽器への関心は薄れています。今ではドラム1本を100タカで買うことさえ難しいほどです。私は生涯この仕事に携わってきました。それは私の血に流れているのです」と彼は語った。
ソイレンドラさんの隣で店を営むもう一人の職人、アシュトシュ・リシさん(49)も同じ意見だ。
ドゥルガー・プージャなどのヒンドゥー教の祭りの時期には需要が高まるものの、職人たちはほとんど報酬を得られないことが多い。かつては地域の名物産業だったこの楽器産業は、今では現代の楽器や変化する文化的嗜好に苦戦している。
これらの楽器はニームとマンゴーの木で作られており、ダックとドールは5,000タカから20,000タカ、タブラは3,000タカから15,000タカの価格で販売されています。文化的、歴史的に価値のある楽器であるにもかかわらず、これらの楽器はより安価な現代の代替品に取って代わられつつあります。
Bangladesh News/The Daily Star 20250925
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/dhak-dhol-makers-struggle-keep-tradition-alive-3993516
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