ロシアが燃料輸出を削減したため、原油価格は3か月ぶりの大幅な週間上昇となる見込み

ロシアが燃料輸出を削減したため、原油価格は3か月ぶりの大幅な週間上昇となる見込み
[Financial Express]ロンドン(ロイター): ウクライナによるロシアのエネルギーインフラへの攻撃を受けて、モスクワが燃料輸出を制限したことから、原油価格は金曜日に小幅上昇し、週間で4%以上の上昇となる見込みだ。 

ブレント原油先物は12時55分(GMT)時点で23セント上昇し、1バレル69.65ドルとなった。一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は33セント上昇し、1バレル65.31ドルとなった。

「ウクライナの無人機攻撃が激化する中で過去2カ月にわたり着実に高まってきた地政学的リスクプレミアムが今や実際の供給不足となって顕在化し、構造的に留出油が不足している欧州に大きな打撃を与えている」とPVMのアナリスト、タマス・ヴァルガ氏は述べた。

両指標とも、6月中旬以来の最大の増加を記録する見込みだ。

ロシアのアレクサンダー・ノヴァク副首相は木曜日、年末までディーゼル燃料の輸出を部分的に禁止し、ガソリンの輸出禁止を延長すると発表した。

精製能力の低下により、ロシアのいくつかの地域では特定の品質の燃料が不足する事態に陥っている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は、NATOが領空侵犯への対応を警告したことで、ウクライナ戦争による緊張が高まり、ロシアの石油産業への追加制裁の可能性が高まったと述べた。

供給面では、イラクの半自治区クルディスタン地域からトルコへの原油輸出が土曜日に再開される予定であると、計画に詳しい3人の関係筋が金曜日にロイター通信に語った。

需要面では、米商務省経済分析局が木曜日に発表した最新の推計で、米国の国内総生産(GDP)は前四半期に年率換算で3.8%増と上方修正されたと発表した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、昨年12月以来初めてとなる25ベーシスポイントの利下げを行ったが、予想を上回る経済データにより、同理事会は利下げに一層慎重になる可能性がある。


Bangladesh News/Financial Express 20250927
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-set-for-biggest-weekly-gain-in-three-months-as-russia-cuts-fuel-exports-1758905429/?date=27-09-2025