[Financial Express]シンガポール、10月13日(ロイター):過去1年間で記録的な数の中国料理レストランやカフェがシンガポールに殺到し、本国での冷え込んだ消費者需要、過酷な価格競争、極度の利益率低下から逃れるため、同国を世界展開の実験場として利用している。
ラッキンコーヒーやタピオカティー大手のミシュエなどの有名企業も、パンデミック後の海外進出の急増に火鍋や麻辣料理レストラン運営者に加わり、国際志向の都市国家の名声を活かそうとしている。業界の専門家や幹部は、この傾向が加速すると予想している。
「現在、中国での事業運営は非常に厳しいため、多くのブランドが海外展開を選択している」と、世界進出の第一段階としてシンガポールを選んだ湖南料理レストラン「農耕記」の海外総支配人ジョシー・ジョウ氏は語った。
タピオカティーチェーン「チャパンダ」のシンガポール支店長ジョアンナ・ジア氏は、価格競争の激化により、中国の食品・飲料企業は海外で新たな成長モデルを模索せざるを得なくなっていると語る。同社は7月にシンガポールでフランチャイズのティールーム2店舗をオープンし、さらに2店舗のオープンを計画している。
中国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウン解除からほぼ3年が経ち、需要の低迷が経済成長を抑制している。不動産市場の長期低迷と米国による中国製品への関税導入は、食品・飲料、電子商取引、自動車など、様々な分野で価格競争を激化させ、デフレ圧力を強めている。
国際展開において、文化的に類似したシンガポールは長年、中国企業にとっての足がかりとしての役割を果たしており、最大の経済大国である米国が貿易障壁を高めている時に、中国を含む主要経済国との関係構築に熱心な国である。
Bangladesh News/Financial Express 20251014
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/chinese-food-and-beverage-firms-flock-to-singapore-for-expansion-1760373411/?date=14-10-2025
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