地政学的リスクの再燃で金が上昇

[Financial Express]ロイター通信によると、地政学的リスクの高まりで安全資産としての需要が高まり、投資家が金曜日に発表される米国の主要インフレ指標に備えたため、金価格は2営業日連続の下落の後、木曜日に1%以上上昇した。

スポット金は、前日に約2週間ぶりの安値に下落した後、東部標準時午前9時21分(グリニッジ標準時午後13時21分)時点で1.2%上昇し、1オンスあたり4,143.80ドルとなった。

米国の12月限金先物は2.3%上昇し、1オンス当たり4,160.50ドルとなった。

価格は月曜日に4,381.21ドルの過去最高値を記録したが、次の取引では5年間で最大の下落を記録した。

「今年、金価格を押し上げた基本的な要因はすべて依然として健在だ。下落局面では便乗買いが見られ、また、今日の貿易摩擦と地政学的な緊張の高まりも、その要因の一つとなっている可能性がある」と、ザナー・メタルズのバイスプレジデント兼シニア金属ストラテジスト、ピーター・グラント氏は述べた。

地政学的緊張、経済の不確実性、利下げ期待、中央銀行の継続的な購入により、金価格は今年約57パーセント上昇した。

ドナルド・トランプ米大統領は水曜日、2期目に入って初めてロシアに対し、石油会社ルクオイルとロスネフチを標的としたウクライナ関連の制裁を発動した。

政権はまた、中国政府による最近の希土類元素の輸出制限に対応して、広範囲にわたるソフトウェア関連製品の対中輸出を制限する計画も検討している。

注目は、金曜日に発表される米国消費者物価指数(CPI)に移る。これは、来週の政策会合を前に、連邦準備制度理事会(FRB)が示す最も明確なインフレシグナルとなる可能性がある。9月のコアインフレ率は3.1%で横ばいだったと、データでは示されると予想されている。


Bangladesh News/Financial Express 20251024
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-rises-on-renewed-geopolitical-risks-1761237421/?date=24-10-2025