鉱山の混乱で供給不足が続く中、銅価格は2026年も上昇を維持する見通し

[Financial Express]ロンドン/ベンガルール 10月27日(ロイター) - ロイターの調査によると、一連の鉱山の混乱により銅不足と市場赤字への懸念が高まったことを受け、アナリストらは来年の銅価格予想を引き上げた。

ロンドン金属取引所の銅の指標価格は、インドネシア、コンゴ、チリの鉱山で問題が起きたとの報道を受けて、10月初めに16カ月以上ぶりの高値を記録した。

電力や建設に使用され、しばしば世界経済のバロメーターとみなされる銅は、今年これまでに25パーセント上昇している。

30人のアナリストの平均予想によれば、LMEの現物銅契約は2026年に1トンあたり平均1万500ドルになる見込みで、7月の前回調査の9796ドルより7.2%上昇した。

EIUのマシュー・シャーウッド氏は、「銅は最近の上昇を維持し、2026年以降もこの水準を維持すると予想しています。最近の動向は、精錬銅市場が当社の予想よりも早く逼迫し始めることを示唆しています」と述べています。

世界第2位の銅鉱山であるインドネシアのグラスベルグ鉱山は、土石流で鉱山が浸水し作業員7人が死亡したため、先月操業を停止した。

こうした事件を受けて、アナリストらのコンセンサス予想は、前回の調査での4万トンの過剰から、2025年には12万4000トンの不足へと反転した。

2026年には供給不足が15万トンにまで拡大すると予想されている。

輸送、建設、梱包に使用されるアルミニウムの基準価格は今年これまでに14%上昇している。

これは、最大の生産国である中国の生産量が政府が設定した年間4500万トンという上限に非常に近いことから、供給に対する懸念が一因となっている。

スタンダード・チャータード銀行のスダクシナ・ウニクリシュナン氏は「コストと供給の面では、いくつかの要因が中期から長期的にアルミニウム価格を支えるだろう」と述べた。

「需要見通しは引き続き良好で、特に再生可能エネルギー部門からの需要が好調だ。」


Bangladesh News/Financial Express 20251028
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/copper-to-hold-gains-in-2026-as-mine-disruptions-fuel-deficit-1761580583/?date=28-10-2025