投資家が米中貿易休戦を評価する中、原油は下落

[Financial Express]ロンドン、10月30日(ロイター):ドナルド・トランプ大統領が韓国での習近平国家主席との会談後に中国に対する関税を引き下げたことを受け、投資家らが米国と中国の間で貿易休戦の可能性を検討したことから、原油価格は木曜日に下落した。

ブレント原油先物は、13時19分(GMT)時点で73セント(1.1%)下落し、1バレル64.19ドルとなった。米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は68セント(1.1%)下落し、59.80ドルとなった。

トランプ大統領は、中国が米国産大豆の購入を再開し、希土類元素の輸出を維持し、違法なフェンタニル取引を取り締まる代わりに、1年間の協定で対中関税を57%から47%に引き下げることに同意した。

PVMのアナリスト、タマス・ヴァルガ氏は、投資家は米中両国間の合意発表を、関係の構造的変化というよりもむしろ緊張緩和と捉えていると述べた。また、ブレント原油価格の下落は、米国の原油在庫の大幅な減少に反しているようだと指摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が水曜日に市場予想通り利下げを実施したことも、経済見通しの改善に寄与した。しかし、政府機関の閉鎖が続いていることでデータの入手が困難になっているため、今年最後の利下げとなる可能性を示唆した。

「FRBの決定は、緩やかなリフレーションと抑制よりも支援を優先する政策サイクルの幅広い転換を強調するものであり、経済活動に敏感な商品に追い風となるだろう」とリスタッド・エナジーのチーフエコノミスト、クラウディオ・ガリンベルティ氏はメモの中で述べた。

前日のブレントとWTIの上昇は、米国の原油と燃料の在庫が予想以上に減少したことも反映している。

両指標とも10月には3%以上の下落が見込まれており、供給過剰への懸念から3カ月連続の下落となる。

米エネルギー情報局(EIA)によると、10月24日までの週に米国の原油在庫は686万バレル減少し、4億1600万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリスト予想は21万1000バレル減少だった。

投資家にとってもう一つの重要なポイントは、11月2日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)の会合であり、同連合は12月の供給量を日量13万7000バレルさらに増やすことを発表する見込みだ。


Bangladesh News/Financial Express 20251031
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-falls-as-investors-assess-us-china-trade-truce-1761837454/?date=31-10-2025