[Financial Express]クアラルンプール、11月9日(AP通信):ミャンマーからの移民約300人を乗せた船が先週、タイとマレーシアの国境に近いインド洋で転覆し、少なくとも1人の遺体が海に浮かんでいるのが発見され、10人が救助され、数十人が行方不明になっていると当局が日曜に発表した。
船が沈没した時刻と正確な場所はすぐには分からなかった。
マレーシア当局者は、船がタイ海域で転覆した可能性が高いと述べ、危険な海路を利用して移民を搾取する越境犯罪組織がますます活発化していると警告した。警察署長は、救助された人々の中には主にミャンマーに居住し、数十年にわたり迫害を受けているロヒンギャ族のイスラム教徒も含まれていると述べた。
マレーシア海上法執行庁のロムリ・ムスタファ一等提督は、予備調査の結果、この船はミャンマーのラカイン州ブティダウンの町を出港し、3日前に沈没したことが判明したと述べた。
マレーシア北部のリゾート地ランカウイ島近海で複数の生存者が漂流しているのが発見されたことを受け、同庁は土曜日に捜索救助活動を開始した。ミャンマー出身とみられる女性の遺体も海に浮かんでいるのが発見されたと付け加えた。
ロムリ氏は、この事件で少なくとも10人が救出されたと述べた。バングラデシュ出身の男性1人とミャンマー出身の数人が含まれている。「救出作戦が続くにつれ、さらに多くの犠牲者が発見される可能性がある」とロムリ氏は声明で述べた。
マレーシアの州警察署長アズリ・アブ・シャー氏は国営ベルナマ通信に対し、犠牲者がマレーシアに漂着する前に船はタイ海域で沈没した可能性が高いと語った。
1月、マレーシア当局は、イスラム教徒のロヒンギャ難民とみられる約300人を乗せた2隻の船が不法入国を試みたため、入国を拒否した。マレーシアは、人口の大部分がマレー系イスラム教徒であるため、人気の渡航先となっている。
マレーシアはこれまで人道的見地からロヒンギャ族を受け入れてきたが、船で到着する大量の人々の流入を懸念し、その数を制限しようとしてきた。
マレーシアの国連難民高等弁務官事務所に登録されているロヒンギャ難民は約117,670人で、マレーシアの難民人口全体の約59%を占める。
Bangladesh News/Financial Express 20251110
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/boat-from-myanmar-with-hundreds-of-migrants-capsizes-off-malaysia-1762713206/?date=10-11-2025
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