ノルウェーの政府系ファンド、ノボノルディスクの取締役会投票を棄権へ

[Financial Express]コペンハーゲン、11月10日(ロイター):ノルウェーの政府系ファンドは10日、肥満治療薬メーカー、ノボノルディスクが今週開く臨時株主総会で、取締役会長やその他の候補者に対する投票を棄権すると表明し、同社のガバナンスをめぐる圧力が高まっている。

世界最大の政府系ファンドであり、ノボの第3位株主であるノルウェー銀行投資運用(NBIM)は、理由を明らかにせずに投票棄権を決定した。広報担当者はコメントを控えた。NBIMの最新のポートフォリオ更新によると、6月30日時点でノボの株式の1.79%を保有しており、その価値は55億4000万ドルだった。

この株主投票は、ウィーゴヴィとオゼンピックの製造元であるノボ ノルディスクの取締役会刷新を受けて行われたもので、同社の過半数株主であるノボ ノルディスク財団に前例のない経営権が渡ることになる。

同財団は、金曜日の総会で、同財団の会長であるラース・レビエン・ソレンセン氏を同社の会長に任命する予定だ。2000年から2016年までノボのCEOを務めたソレンセン氏の二重の職務は、デンマークの製薬会社に対するより強力なリーダーシップを求める声があるにもかかわらず、一部の投資家を動揺させている。

ノボ社の現会長ヘルゲ・ルンド氏と他の独立取締役6名は、同社での変化のペースをめぐって財団と対立した後、金曜日の会議で辞任する予定だ。

投資部門ノボ・ホールディングスを通じてノボの議決権の77%を保有する同財団は、NBIMの立場についてコメントを控えた。ノボ・ノルディスクも直ちにコメントを控えた。

取締役会での対立はノボ社の今年の混乱に拍車をかけており、ライバルのイーライリリー社が利益の多い減量薬市場でシェアを奪ったため、ノボ社の株価は2025年初頭から51パーセント下落している。


Bangladesh News/Financial Express 20251111
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/norways-sovereign-wealth-fund-to-abstain-from-novo-nordisk-board-vote-1762791263/?date=11-11-2025