サウジのAI企業HumainがNVIDIAと契約

[The Daily Star]サウジアラビアの国営人工知能企業ヒューマンは、米国当局が湾岸王国への先進的マイクロチップの販売の道を開いたことを受け、NVIDIAとの新たな提携を発表した。

この発表は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が今週ワシントンを訪問した際に行われた。皇太子はそこで、F35戦闘機の購入契約を締結し、民生用原子力エネルギー協定に署名し、また、同国がNATO以外の主要同盟国に指名されることとなった。

エヌビディアとの契約は、皇太子とドナルド・トランプ大統領が水曜日にサウジアラビアと米国のビジネスフォーラムを主宰する中で発表され、両国は「戦略的人工知能パートナーシップ」に署名したと発表した。

ヒューメイン社とNVIDIA社との契約は、両社間の「戦略的提携の拡大」の基盤を築き、「今後3年間でNVIDIA社の最新AIインフラ技術を最大60万台導入する」計画だとヒューメイン社は声明で述べた。

「ヒューマンは、サウジアラビアにエヌビディアを搭載したデータセンターを設立することに加え、エヌビディア AIを搭載した米国のAIデータセンターにも事業を拡大している」と同社は述べた。

この発表は、米商務省がアラブ首長国連邦に拠点を置くAI企業ヒューマンとG42へのNVIDIAの最新チップの輸出を承認したと発表したのと同時期に行われた。

カリフォルニア企業の最も高性能な半導体の輸出は米国当局によって規制されており、当局はそれが中国のライバル企業の利益のために流用される可能性を懸念している。

同省によれば、両社は計画に従って、最大3万5000個のエヌビディア・ブラックウェルチップに相当するものを購入できるようになる。

5月に立ち上げられたフメインは、サウジの強力な公共投資基金から資金提供を受けており、同基金は、石油依存型経済の強化と多様化を目指す大規模開発である、同国のいわゆるギガプロジェクトの資金調達で重要な役割を果たしてきた。

水曜日、NVIDIA は最新の収益報告で、人工知能を動かす同社の高度なチップに対する旺盛な需要のおかげで、ウォール街の予想を上回った。

G42は現在、オラクル、シスコ、エヌビディア、ソフトバンクと提携し、生成AI専門企業開けるAI向けに1ギガワットの容量を持つデータセンターをUAEに建設中だ。


Bangladesh News/The Daily Star 20251121
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/saudi-ai-firm-humain-inks-nvidia-deal-4039841