EUと南アフリカ、G20を前に鉱物資源協定に署名

[Financial Express]ヨハネスブルグ、11月21日(AFP):欧州連合(EU)と南アフリカは21日、グリーン移行のための供給を確保するため、資源の豊富なアフリカの国で鉱物や金属の探査、採掘、精錬を促進することで合意したと発表した。

G20首脳会議を前に、EUのウルズラ・フォンデアライエン事務総長と南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領がヨハネスブルグで会談し、将来の協力の基盤を築く協定に署名した。

ブリュッセルは、電池などの電子機器に不可欠で、EUのグリーン移行に必要とされる重要鉱物や希土類元素の確保に奔走している。

フォンデアライエン氏は記者会見で「ここと欧州の両方でクリーンエネルギーへの移行を推進するためには、こうした情報が必要だ」と語った。

この合意は、米国の関税により打撃を受けているブリュッセルとプレトリアが関係強化を模索する中で成立した。

ドナルド・トランプ米大統領は南アフリカが白人農民を迫害していると非難したが、プレトリア政府はこれを否定した。

EUの声明によると、この協定は「鉱物や金属の探査、採掘、精製、リサイクルにわたる共通の利益のある産業プロジェクトを特定し、共同で開発することを目的としている」という。

ラマポーザ大統領は、この取引は「前例のない」ものであり、南アフリカで価値が創出され、加工は同国で行われると予想されると述べた。

米国地質調査所によれば、南アフリカは世界の白金族希土類金属の埋蔵量の4分の3以上を保有し、マンガンの埋蔵量も最大で、クロムの主要生産国の一つである。


Bangladesh News/Financial Express 20251122
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/eu-and-south-africa-sign-minerals-deal-ahead-of-g20-1763742234/?date=22-11-2025