[Financial Express]ロンドン、12月3日(ロイター): ロシアが、モスクワでの米国当局者との協議が、ウクライナの石油部門への制裁を緩和する可能性のある和平合意をめぐる妥協点に達しなかったと発表したことを受け、原油価格は水曜日に1%以上上昇した。
ブレント原油は13時13分(GMT)時点で68セント(1.1%)上昇し、63.13ドルとなった。一方、米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)は75セント(1.3%)上昇し、59.39ドルとなった。両先物とも前日比1%以上下落した。
ゴールドマン・サックスのアナリストらは報告書で、「原油市場や予測市場は、近い将来に和平合意が成立し、ロシア産原油に対する制裁が解除される可能性をあまり織り込んでいないようだ」と述べた。
ロシア政府は水曜日、ロシアのプーチン大統領とドナルド・トランプ米大統領の首席特使との5時間にわたる会談にもかかわらず、両国は妥協点に達することができなかったと発表した。
石油市場は、合意によりロシアの大手石油会社ロスネフチやルクオイルを含むロシア企業に対する制裁が解除され、制限された石油供給が緩和されるかどうか、交渉の結果を待っている。
プーチン大統領は火曜日、欧州諸国はモスクワにとって「絶対に受け入れられない」と分かっている提案を提示することで、米国の戦争終結の試みを妨害していると述べた。
最近のウクライナによるロシア黒海沿岸の石油輸出施設への攻撃は、戦争に起因する地政学的懸念を浮き彫りにした。
ウクライナはまた先週、黒海でロシアの石油を輸送していた制裁対象のタンカー2隻を攻撃した。
アナリストらによると、プーチン大統領は火曜日、ロシアがウクライナを支援する国のタンカーに対して措置を取ると述べ、地政学的リスクが高まった。
しかし、米国の在庫増加により、さらなる上昇は限定的となった。
市場筋がAPIの統計を引用して明らかにしたところによると、米石油協会(API)は火曜日、先週の米原油・燃料在庫が増加したと発表した。
Bangladesh News/Financial Express 20251204
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-rises-as-moscow-peace-talks-fail-to-reach-breakthrough-1764783543/?date=04-12-2025
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