[Financial Express]ロイター通信によると、外国人投資家は11月に、ハイテク株の割高感と米連邦準備制度理事会(FRB)の金利見通しをめぐる不確実性に対する懸念から株式市場の売り圧力を受け、避難先を求めてアジア債券を買い漁った。
各国の規制当局や債券市場協会のデータによると、11月に韓国、タイ、マレーシア、インド、インドネシアの債券を純額で108億6000万ドル購入した。これは5月の152億9000万ドルの流入以来、月間純額としては最大となる。
ANZのアジア調査責任者クーン・ゴー氏は「投資家が低リスク資産にシフトしたため、株式と債券資産の乖離が11月に再び現れた可能性が高い」と述べた。
韓国国債は、2026年4月からFTSE世界国債指数に組み入れられることへの楽観的な見方から、少なくとも2016年以降で最大の月間純流入額となる110億8000万ドルを引き寄せた。
オーストラリア・ニュージーランド銀行のゴー氏は「韓国国債への多額の資金流入の一部は株式市場から流れ込んだとみられる」と述べた。
タイ国債は3カ月連続で外国からの流入を記録し、総額は3億1900万ドルとなった。一方、マレーシア国債は外国からの純購入額が3億1600万ドルとなった。
対照的に、外国人投資家はインド国債とインドネシア国債をそれぞれ4億4,700万ドルと4億ドル分売却した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、3.50~3.75%の範囲とし、米国の借入コストの低下が地域の資産を支えるとの見方を強めた。
パインブリッジ・インベストメンツのポートフォリオ・マネジャー、ジョナサン・デイビス氏は、マクロ経済の不確実性が長引く中で株価が上昇する中、投資家は中核債券に引き続き重点を置き、負債の多い発行体へのリスク集中に留意すべきだと述べた。
「だからこそ、安定性を維持し、中核債券ポートフォリオ内のリスクを分散するために、アジア太平洋ドル建て債券市場に目を向ける機関投資家が増えているのです。」
Bangladesh News/Financial Express 20251216
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/foreign-inflows-into-asian-bonds-hit-six-month-high-in-november-1765820158/?date=16-12-2025
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