[Financial Express]ニューデリー、12月16日(ロイター): 事情に詳しい関係者3人によると、アダニ・ディフェンスやバーラト・フォージなどインドの大手兵器メーカーの幹部少なくとも6人が今年、ロシアで開かれた異例の会合に出席し、合弁事業の可能性について協議した。
これらの会合は、2022年のモスクワによるウクライナ侵攻以来、インドの防衛ビジネスリーダーが初めてロシアを訪問した際に行われた。この防衛ビジネスリーダーの訪問はこれまで報道されていなかった。インド政府は、数十年にわたるロシアとの防衛関係を再構築し、兵器の共同開発に重点を置こうとしている。
記事が掲載された後、バーラト・フォージの広報担当者は、両社の幹部が会議に出席した事実を否定し、アダニ・グループの広報担当者も改めて否定した。
「アダニの代表者は、公式なものもそうでないものも、ロシアでのいかなる会議にも出席または参加していない」とアダニの広報担当者は声明で述べた。「それ以外のことを述べたり示唆したりする報道はすべて虚偽である」
記事の掲載後、3人と別の政府筋はロイター通信に対し、会合は開催され、アダニ・グループとバーラト・フォージの代表者が出席したことを確認した。
ロイターの広報担当者は「われわれは報道内容に責任を持つ」と述べた。
インド国防省はこの件についてコメントを拒否した。また、先にコメント要請にも応じていない。
ロシアとのいかなる潜在的な協力も、世界最大の武器輸入国の一つであるインドを世界的な製造拠点にするというナレンドラ・モディ首相の取り組みの一環として、インドの防衛企業が西側諸国の武器を共同開発する計画を遅らせるリスクがある。
西側諸国の外交官らはこれまで、インドへの機密軍事技術の移転を阻む主な障害は、ロシアとの防衛関係と、インド軍が使用しているロシア製兵器の量が計約36%に上ることだと述べてきた。
モスクワでの会談は、インドのサンジーヴ・クマール国防生産長官率いるインドの防衛産業代表団が10月29〜30日にインドを訪問した際に行われたもので、12月4〜5日のロシアのプーチン大統領のインド訪問の準備を整えることが目的だった。
会合では、ミコヤンミG-29戦闘機やその他のロシア製防空・兵器システムのスペアパーツ製造の可能性や、モスクワへの輸出も可能な装備品の開発のためインドに生産拠点を設立するというロシアの提案などが話し合われたと、関係筋2人と業界幹部1人が述べた。
彼らは、問題の敏感さを理由に匿名を条件に語った。
ロシアは数十年にわたりインドへの最大の武器供給国であり、プーチン大統領の訪問中に、両国はインドの防衛における自立を支援するために、協力関係を「共同研究開発、先進的な防衛技術とシステムの共同開発と共同生産」へと再構築することで合意したと述べた。
関係者らによると、会議にはインドの複合企業の防衛部門や国営企業のほか、軍事用のドローンや人工知能の開発に携わる新興企業から幅広い代表団が出席した。
ミサイルや大砲の部品を製造しているエンジニアリング複合企業カヤニ・グループのバーラト・フォージの幹部が、ロシア製の戦車や航空機の部品の調達や共同開発、またヘリコプターでの将来の協力の可能性を探る取り組みの一環として会合に出席したと、関係筋2人が明らかにした。
関係者によると、億万長者ゴータム・アダニ氏の空港複合企業アダニ・グループの傘下企業アダニ・ディフェンス・アンド・エアロスペースからは、最高経営責任者(CEO)のアシシュ・ラジヴァンシ氏が出席したという。
Bangladesh News/Financial Express 20251217
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/potential-joint-ventures-discussed-1765909120/?date=17-12-2025
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