日本銀行は30年ぶりの高水準に金利を引き上げる見通し

日本銀行は30年ぶりの高水準に金利を引き上げる見通し
[The Daily Star]日本銀行は金曜日に1月以来初めて金利を引き上げると予想されており、金利は30年ぶりの高水準となり、債券市場の混乱を悪化させる可能性がある。

高市早苗首相の財政規律への懸念から、日本国債の利回りはここ数週間上昇し、一方で円は下落している。

日銀の金利が上昇すると、日本国債は他の資産よりも魅力的になり、価格は下落するが、逆に利回りは上昇する。

日本経済は第3四半期に0.6%縮小したが、日銀の上田一男総裁は先週、米国の関税の影響は懸念されていたほどではないと述べた。

「これまでのところ、米国企業は関税の負担を消費者価格に完全に転嫁することなく、受け入れてきた」と上田氏はフィナンシャル・タイムズに語った。

一方、インフレ率は日銀の目標である2%をしばらく上回っており、コア消費者物価は10月に3.0%上昇した。

BMI(フィッチ・ソリューションズ)は調査報告書で、「政策当局者は、外部からの逆風が強まれば利上げの余地はなくなると認識しているため、緊急性は高まっている」と述べた。

ブルームバーグが調査したエコノミストの大半は日銀が政策金利を0.5%から0.75%に引き上げると予想しており、これは1995年以来の高水準となる。

日銀がゼロ以下からの金利引き上げを開始したのは2024年3月になってからである。米連邦準備制度理事会は現在、逆の方向に進み、金利を引き下げている。

日銀の措置はインフレ抑制に役立つはずであり、日本初の女性首相である高市氏にとっては朗報となるだろう。

彼女は、物価高騰への怒りなどから一連の選挙での惨敗を喫した前任者の石破茂氏の運命を避けたいと願っている。

衆議院は先週、家計を助けるための大規模な景気刺激策の財源として18兆3000億円(1180億ドル)の追加予算を承認した。

しかし、計画されている支出の60%以上は政府の借り入れから賄われることになり、日本の財政健全性に対する市場の不安が再燃する。

同国の対国内総生産(GDP)債務比率はすでに主要経済国の中で最大で、国際通貨基金は今年この比率が232.7%に達すると予測している。

30年債利回りは12月初めに過去最高を記録し、10年債利回りは先週19年ぶりの高水準に達した。

国債利回りの上昇に加え、高市総裁の「責任ある積極的財政政策」に対する懸念が円高圧力を強め、日本が輸入に大きく依存していることから、これがインフレを加速させる要因となっている。

野村総合研究所の木内登英氏は「これらの要因は経済刺激策の効果を相殺し、経済と金融市場の中長期的な安定を損なうだろう」と述べた。

「これが高市政権の積極的財政政策の矛盾であり、弱点だ」と指摘した。


Bangladesh News/The Daily Star 20251217
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/bank-japan-expected-hike-rates-30-year-high-4060121