[Financial Express]ロンドン、12月19日(ロイター) - 原油価格は金曜日、ほぼ変わらず、2週連続の下落となる見通し。供給過剰の可能性やロシア・ウクライナ和平合意の見通しが、ベネズエラの石油タンカー封鎖による混乱への懸念を相殺した。
ブレント原油先物は、11時5分GMT時点で3セント(0.05%)高の1バレル59.85ドル。一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は3セント(0.05%)安の56.12ドル。
週間ベースでは、ブレントとWTIの指標原油はそれぞれ2.1%と2.3%下落した。
アナリストらは、石油輸出国機構(OPEC)の生産者グループや米国、その他の産油国の生産増加により、来年は世界的な石油供給過剰になると広く予測している。
「この水準で推移していることは、市場が現在原油で溢れていることを示している」と、サクソバンクの商品戦略責任者、オーレ・ハンセン氏は述べた。「いかなる混乱も緩和できるだけの原油は十分にある」
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は、ドナルド・トランプ米大統領がベネズエラへの制裁対象タンカーの出入港を阻止する意向を米国がどのように実行するかが不透明で、地政学的リスクプレミアムが抑制され、金曜日の原油価格が圧迫されたと述べた。
世界の原油供給量の約1%を産出するベネズエラは、木曜日、認可されていない貨物2隻の中国向け出航を承認したと、ベネズエラの原油輸出業務に詳しい2人の関係筋が明らかにした。
シカモア氏は、米国主導のウクライナ和平合意の可能性に対する楽観論も供給リスク懸念を和らげたと述べた。
しかし、バンク・オブ・アメリカのアナリストらは、原油価格の低下によって供給が抑制され、価格の暴落が阻止される可能性があると予想している。
Bangladesh News/Financial Express 20251220
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-set-for-second-straight-weekly-decline-on-supply-outlook-1766162695/?date=20-12-2025
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