増えるモバイルマネー

増えるモバイルマネー
最新調査によると、2015年、モバイルマネーの増加により、金融サービスの受け入れが前年比で8%拡大した。

2015年の統計に基づき、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金の出資によるワシントンの調査会社インターメディアが行なった調査によると、約43%のバングラデシュ人が金融サービスへアクセスしているという。

数字では24%の国民がノンバンク金融サービスへアクセスがあり、19%が正規の銀行口座を所有している。彼らのうち9%はモバイルマネー口座を所有している。

中央銀行によると、今年の10月までに3900万モバイル金融サービス口座が存在し、1380万が実際に使われている。

また顧客は今年の10月、1億2850万回、2兆69億2430万タカ(2兆9119億円)の取引を行った。

金融取り込み予測(Finacial Inclusion Insights)として知られる報告書によると、有効なモバイルマネー口座の使用者数は過去数年で2倍に増加した一方、口座へのアクセスと使用法が問題のままだという。調査によれば、実際に使用している登録者のうち、13%は月に最低1回モバイルマネーを利用している。

デジタル金融サービスは国民に貯蓄する確実な方法を与え、彼らを貧困に引き戻すような財政危機に対し、緩衝材となっていると調査書は記す。

登録済みモバイルマネーの使用で最も増加したのは、都市に住む貧困層より上の男性である。男性は金融へのアクセスの増加が女性の3倍となった。男性の13%が使用する一方女性は4%だ。

2015年、都市部では13%の国民がモバイルマネーを使用し、農村部では7%が使用していた。

金融アクセスは、テキストメッセージの送受信に携帯電話を使用する人々の中で高まっている。金融アクセスを持つ64%の人は自分の携帯電話を所有し、32%は他人から借り、残りの4%は携帯を持っていないと報告書では述べられた。

一方バングラデシュの成人のうち37%はテキストメッセージが送信でき、そのうちの49%は金融アクセスがある。成人の63%は一度もテキストメッセージを送信したことがなく、そのうちわずか39%が金融サービスに関わる。

報告書によるとDBBLモバイルマネー(最近ロケットとして再ブランド化した)の使用者の40%は自分の口座を持っていた。ブラック銀行が財政援助するbKashでは24%だった。bKashの使用者の70%は代理口座を使用し、DBBLの48%が代理口座だ。

2015年の取引合計の82%がbKashによるものだった。他のモバイルマネー企業の助けにより、DBBLの2015年の市場シェアは約17%だった。

報告書は銀行口座所有者は主に男性で、読み書きができ、1日に2.5ドル(287円)以上を稼ぐことを明らかにした。

約72%の成人が、家から1キロ以内にあるモバイルマネー代理店を知っている。

調査によると、デジタル金融サービスへの関わりは貧困層の間で、特に極度の貧困層の間で低かった。

2015年、成人の92%がモバイルマネーを認知しており、そのうちの33%がサービスを利用していた。

前年の認知度は91%で、サービス利用は23%だった。

バングラデシュ/The Daily Star Dec 11 2016
http://www.thedailystar.net/business/mobile-money-drives-financial-inclusion-1328455
翻訳:米澤 
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