
【The Daily Star】他産業が輸出を減少させる中、バングラデシュの医薬品産業は新型コロナウイルスによる経済・健康危機による医薬品の着実な需要を受け、6月末に終了した会計年度で輸出を成長させた。
「医薬品はすべての国に不可欠です。新型コロナウィルス流行の中、輸出が減少しなかったのはそのためです。むしろ、それは上昇しました」
レナタ(Renata)のアナンタ・サハ国際販売部長は述べた。
2019-20年会計年度の医薬品出荷は、製品の品質向上と政策支援を受け、前年比4.49%増の1億3600万ドル(150.9億円)に急増した。
国全体の輸出が16.93%減少する中、医薬品は黒字で会計年度を終えた産業の一つとなった。
医薬品産業は2018-19年度に1億3千万ドル(144.3億円)、2017-18年度に1億346万ドル(114.8億円)の輸出収益を得た。
主要メーカーで輸出業者の一つレナタは、27カ国に製品を出荷し、アフリカ諸国用の大量の栄養製品をユニセフに販売している。
「クライアントに個人的に接触することはできませんでしたが、バイヤーがオンライン注文で私たちをサポートしてくれました」
レナタは前会計年度の輸出目標を達成したと、サハ氏は述べた。
【中略】
バングラデシュの輸出収益に占める医薬品産業の割合はまだそれほどではないが、世界市場では大きな可能性を秘めている。
国内の医薬品市場は主要6社が支配している。
バングラデシュ製薬産業協会のデータによると、18.8%の市場シェアを誇るスクエア製薬(Square Pharmaceuticals)が第1位、インセプタ(Incepta)が10.2%で2位、ベキシムコ(Beximco)が8.5%で3位、次いでオプソニン(Opsonin)が5.6%、レナタが5.1%、エスカイェフ(Eskayef)が4.5%と続く。
サノフィ(Sanofi)とノボ・ノルディスク(Novo Nordisk)は、専門医薬品分野で顕著な存在感を示している。
医薬品産業は成長する国内市場の98%の需要を満たし、144カ国に出荷する。
【中略】
ビーコン(Beacon Pharmaceuticals)製薬のモンジュルル・アラム販売開発部長は、国内市場は約2200億タカ(2907.1億円)だと見ている。
2012年、国内の市場規模は約939億タカ(1241億円)だったが、IMSヘルスケアの報告によると、2017年までに1875.5億タカ(2478.3億円)に倍増した。
バングラデシュ医学研究評議会会長のサイード・モダッセル・アリ教授は、国内企業が高品質の製品を作るため、最新技術を急速に普及させているとして、医薬品輸出は大きな可能性を秘めていると述べた。
「商業省や財務省、外務省が積極的に協力して世界市場でのプレゼンスを拡大すれば、バングラデシュの医薬品輸出は、もっともっと増加するだろう」
首相の前保健顧問(アリ教授)は、海外にあるバングラデシュ大使館の経済及び商業担当者はこの点で貢献すべきだとした。また、経済成長と健康意識の高まり伴い、国内医薬品消費量は増加していると補足した。
ライトカッスル(LightCastle)パートナーズは、医薬品産業の年間成長率は15.6%で、2023年までに51.1億ドル(5671.4億円)に達すると予測する。
Bangladesh News/The Daily Star Jul 13 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/pharma-companies-count-their-blessings-exports-rise-1929577
翻訳:吉本