国の穀物バイヤーは備蓄を確保し、価格を抑える努力の一環として、60万トンの米を輸入するという見通しを明らかにした。
国内価格が過去最高を記録し、備蓄が6年ぶりの低水準であることから、当局は米輸入税を免除することも検討していると、食品総局のバドルル・ハサン局長は話した。
洪水が収穫間近の水田を襲い、70万トンの作物を壊滅させたとして、火曜日、国は5万トンの玄米を輸入するという入札を公布した。このような公布は初めてのことだという。
「合計で60万トンの米を輸入します。すでに1回目の入札は終わり、間もなく2回目の入札を行う予定です」と、ハサン局長。
政府機関も二国間協定に基づいてタイやベトナム、インドから米を輸入することを計画しているという。
世界第4位の米生産国バングラデシュは3千万トン以上の米を生産するが、そのほとんどを国内人口で消費する。
洪水や干ばつなどの自然災害よる米不足に対処するため、しばしば輸入が必要となる。
2011年、バングラデシュは米国農務省によって、世界で4番目に大きい穀物輸入国に位置付けられた。わずかな在庫と価格高騰は政府に輸入を踏み切らせた。
それ以来、民間輸入業者が主にインドから輸入することがあっても、政府は米を輸入してこなかった。
2015年、民間輸入業者がインドから約150万トンの米を輸入したことで国内市場価格が下がったことを受け、政府は国内農家を保護するため、米輸入に28%の関税を課した。
政府の備蓄米はおよそ35万トンに落ち込み、6年ぶりの低水準となった。
米はバングラデシュ1億6千万人の主食だが、ライフスタイルの変化によって小麦の消費量も増加している。
増加する需要に応えるため、年間およそ450万トンの小麦を輸入するバングラデシュは南アジア一の小麦輸入国だ。一方、国の生産量は100万トンと停滞している。
バングラデシュ/The Daily Star May 10 2017
http://en.prothom-alo.com/economy/news/147663/Govt-to-import-600-000t-of-rice
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #米輸入
関連