【The Daily Star】新型コロナウイルス感染者が急増する中、社会的距離をとるためや、環境に優しい交通手段としての需要が高まっていることから、自転車輸出額が過去最高を記録した。

輸出促進局（EPB）のデータによると、6月末までの2020-21年度、国内メーカーは前年比58％増の1.3億ドル(142.8億円)の自転車を輸出した。

これまでの最高額は2014-15年度の1.26億ドル(138.4億円)だった。

「ヨーロッパの人々は、社会的な距離を保つために好んで自転車に乗っています。健康志向も自転車の需要と使用を促進しています」
国内最大の自転車輸出業者メグナ・グループのMdルスフル・バリ事業部長は述べた。

自転車はヨーロッパ市場に輸出されているが、2014-15年度以降、輸出額は下降線をたどっていた。だが、新型コロナ発生後、需要は回復し始めたと輸出業者らは述べている。

プラン(Pran)-RFLグループのカムルッザマン・カマル販売部長によると、自転車メーカーはドイツなどEU諸国に大量の自転車を輸出しているが、コロナパンデミックにより、特に北ヨーロッパでの自転車需要が高まったという。

「ヨーロッパの人々は健康志向の高まりから自転車を好んで使用し、小旅行にも出かけるため、今後も需要は増加するでしょう」

RFL自転車工業は、年間1万台の自転車製造能力を持っている。

バングラデシュ自転車部品製造輸出業者協会の理事も務めるバリ氏は、2020年の世界の自転車市場規模は544.4億ドル(5兆9785億円)とした。また、2021年から2028年まで、年平均7％で成長すると予想する。

「レジャーとして自転車を選ぶ人の増加が、成長を促進するでしょう。また、肥満などのない健康的な生活を送るために、手軽な運動として自転車が好まれていることも市場拡大を後押しするでしょう。さらに、環境に優しい交通手段としても注目されています」

バリ氏は、輸出機会と国内製造施設の開設で、少なくとも7千人の直接雇用を生み出すことができたとし、自転車メーカーが輸出を拡大するためには、政策的な支援が必要だと述べた。

「私たちは自転車輸出に対して、現金インセンティブを要求しました」
バリ氏は、自転車メーカーの法人税を衣料品部門と同様12％に引き下げることを要求した。

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自転車輸出過去最高を記録