【Financial Express】バングラデシュで働く外国人が、給与や賞与の75%を本国へ送金できるようにするため、法律上の制限を緩和する公式な動きが始まっている。
これは、パドマ橋やメトロ鉄道などの大規模開発プロジェクトに従事している多くの外国人労働者が、収入を送金する際に複雑な問題に直面する現状を見たバングラデシュ投資開発庁(BIDA)が、その必要性を感じたための措置である。
BIDAはより広い窓口を作るため、バングラデシュ銀行(BB)の外国為替取引ガイドライン(GFET)を再検討し、改善策を講じている。
BIDAはこの問題を解決するため、18日、BBや国家歳入庁(NBR)などの関係者と会合を開く予定だ。
「大規模プロジェクトの実施は、既存の対外送金規則のために妨げられています。近隣国では、外国人従業員に対する規定がバングラデシュより緩和されています」
BIDA高官は、大規模プロジェクトの円滑な実施のため、外国人労働者の自国送金を認める政策を緩和すべきだと述べた。
外国人労働者、特にパドマ橋やラムパル発電所、メトロ鉄道などの大規模開発プロジェクトでハイテクやトップレベルの仕事に従事する専門家にとって、BBルールを遵守することは難しい。
優先プロジェクト作業を迅速に進めるには、ルールに柔軟性を持たせる必要があると、高官は補足した。
融資会社は契約に基づき、外国企業に給与を支払うが、今回の動きは外国人従業員がそれぞれの母国で支払いを受けられるようにする可能性を探るために行わると、高官は説明する。
条件によっては、開発パートナーが海外で主契約者への支払いを清算する場合もあるという。
BBの対外送金ルールによると、外国人労働者は、バングラデシュで給与や賞与の支払いを受けなければならない。また、「外国為替取引のガイドライン2018」(Vol-1)第11章(第8節)では、有効な労働許可証を持ってバングラデシュで働く外国人は、純収入の75%までの送金が認められている。
実は、国内の大規模開発プロジェクトでどれだけの外国人労働者が雇用されているのか、具体的なデータはない。だが、様々な推計によると、その数は50万人から100万人の間にあると言われ、約1万人の外国人労働者が確定申告を行っている。
以前、アサドゥッザマン・カーン内相は国会で、国内では44カ国、8万5486人の外国人労働者が、バングラデシュの様々な分野で合法的に働いていると答弁した。
2020年2月にトランスペアレンシー・インターナショナル・バングラデシュが行った調査によると、44カ国の少なくとも25万人の外国人が国内で合法・非合法で働いており、毎年少なくとも31.5億ドル(3465.2億円)を海外に送金しているという。
Bangladesh News/Financial Express Aug 18 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/bangladesh-set-to-ease-foreign-workers-salary-transfer-1629253750
翻訳編集:吉本