【The Daily Star】29日に発表された南アジア経済モデリングネットワーク（Sanem）の研究結果によると、女性の雇用が1％増加すると、経済成長率が0.31％上昇することが明らかになった。

「これは、バングラデシュが女性の雇用をわずか10％増やすだけで、GDPが3.1％増加することを意味します」
Sanemのマウタブ・ウディン研究エコノミストが、Sanemとワールド・ビジョン・バングラデシュが共同開催したウェブセミナーで発表した。

2021年のGDPデータを考慮した場合、この増加は経済に113億ドル(1兆2415億円)の追加をもたらすという。

「一方、GDP成長率と女性（または男性）の雇用との間には、短期的には有意関係は見られません」

ダッカ大学経済学部の講師でもあるウディン氏は、長期的に見れば、女性の雇用は経済成長と有意かつ正の関係があると述べた。

調査はSanemのサイェマ・ホック・ビディシャ研究主任と共同で行われ、データ収集は質的・量的手法を用いて実施された。

対象は全国各県の850世帯の15歳以上の女性で、フォーカス・グループ・ディスカッションやキー・インフォーマント*へのインタビューも実施した。

ダッカ大学経済学教授も務めるビディシャ氏は、コロナパンデミックの中、学校中退者数を抑制するために政府が強力な対策を講じる必要があるとした。

「そのためには、初等・中等教育の奨学金率を上げることが有効な手段となるでしょう」

*フィールドワークにおける情報収集手段の一つで、ある特定のテーマに関して少人数（通常6～8人）のグループに対してインタビューを行う。単なる複数人への同時インタビューではなく、参加者が意見を交わしながら議論をする中で生まれるグループ・ダイナミクスが知見を深めるところに特徴がある。

**研究対象となる社会、文化の一員であり調査者が知りたい事柄に精通し、概念、言語、世界観、具体的事例などに関して口述で詳細な表現ができる人。

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女性雇用でGDP成長率上昇